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平均精度が99.1%に到達し、総括表の主要8項目に対応
2024/12/17
SGシステム株式会社
佐川急便を中核とするSGホールディングスグループにおいてIT統括事業を担うSGシステム株式会社(本社:京都市南区、代表取締役社長:丸山信二)は、AIを活用したOCR(Optical Character Recognition:光学的文字認識)プラットフォームサービス「Biz-AI×OCR」※1で提供する給与支払報告書(以下「給報」)を対象とした読み取りサービスのバージョンを刷新し、2024年11月より提供を開始しました。
このたびのバージョンアップにおいては、非定型エンジンおよびAI-OCRエンジンの改良により、読み取り精度は全項目平均で99.1%に達しました。また、利用者のニーズが高かった「総括表」の読み取りが可能になったことに加えて、読み取り結果変換ツールの機能追加、新たなエントリーシステムの導入などにより、さらなる業務効率化を実現します。
■ サービス提供の背景
給報は、住民税を算出するために、事業者が従業員に支払った給与額を自治体へ報告するための書類です。近年、地方税ポータルシステム「eLTAX」の導入によって手続きの電子化が促進されているものの、給報における利用率は2021年度の実績で61.5%※2にとどまっています(日本の給与所得者は約6,068万人※3)。
また、給報は自治体によってフォーマットが異なる非定型帳票であることに加えて、「頭紙」「総括表」「明細書」など複数種の帳票で構成されているため、AI-OCR化が困難な領域です。そのため、自治体や業務委託先のビジネスプロセスアウトソーシングベンダー(以下「BPO事業者」)では、繁忙期におけるデータ入力の負荷が課題となっています。
こうした課題を解決すべく、SGシステムはフューチャーアーキテクトと共同で、独自のAI-OCRエンジンとアルゴリズムを組み合わせて給報向けのAI-OCRサービスを開発し、2021年1月に提供を開始しました※4。以降、継続的なバージョンアップによる機能追加と精度改善を行っています。近年はBPO事業者に加えて自治体での直接採用も広がっており、2023年度の読み取り実績は200万枚を突破しました※5。
■ 「Biz-AI×OCR」給報読み取りサービス 最新版の特長
1. 非定型エンジン、AI-OCRエンジンの改良
AIアルゴリズムの刷新や、特定項目に特化したAI-OCRエンジンの追加により、読み取り精度がさらに向上。明細表の全項目の平均精度は99.1%に達しました。これにより、ベリファイ入力時の不一致エラーが従来バージョンと比較し20%減少し、ベリファイ入力者の心理的負担の軽減や、入力リズムの維持に大きく寄与することが期待できます。読み取り難易度が高い「氏名カナ」項目は、姓名分割をした状態で精度98.6%に達しています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412131626-O1-26cko1AE】
2. 総括表への対応
利用者のニーズが高かった総括表の読み取りに対応。総括表に対応した非定型エンジンを新たに開発。既存の明細表読み取りサービスと同様に、事前の読み取り位置の設定なしに1枚ずつ自動解析し読み取り結果を返すことが可能です。総括表の読み取り対象は当社調査で業界最多の8項目※6に対応しています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412131626-O2-7rz78JKZ】
3. 読み取り結果変換ツールの機能追加
OCR読み取り結果のファイルを後続システム(エントリーシステムや税務システムなど)が求める仕様に変換する「ファイルレイアウト変換ツール」を新たに提供。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412131626-O3-CyzaWRg9】
4. 読み取り結果を確認・修正しやすいエントリーシステムの導入
「Biz-AI×OCR」の読み取り結果を確認、修正するための入力システムを新たに提供。「ファストエントリー機能」により、AIの信頼度が高い項目は確認不要とし、信頼度が低い項目のみを確認することで、高い作業効率が期待できます。入力時にはスキャン画像上での入力箇所を正確に示すことができ、直感的でストレスの少ない入力を実現します。給報の入力作業を職員で行っている自治体に最適かつシンプルな構成となっています。
SGシステムは、共同開発者であるフューチャーアーキテクトとAI-OCRサービスを提供することで、自治体や事業者の業務省力化を支援するとともに、SG ホールディングスグループで培ってきたIT・デジタル技術のさらなる向上に取り組み、DXを進めるすべてのお客さまの業務効率化や生産性向上に貢献してまいります。
※1 「Biz-AI×OCR」は、フューチャーアーキテクトが提供する「Future OCR®」のSGシステムにおけるサービス名称です。
「Future OCR®」はフューチャーアーキテクトの登録商標です。
※2 「令和4年度(2022年度) 地方税における電子化の推進に関する検討会 とりまとめ」(PDF)
https://www.eltax.lta.go.jp/news/06523/%E6%9C%AC%E6%96%87.pdf
※3 国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/gaiyou/2023.htm
※4 【SGシステム】 給与支払報告書を対象としたAI-OCRサービスの提供を開始
https://www.sg-hldgs.co.jp/newsrelease/2021/0309_1674.html
※5 【SGシステム】「Biz-AI×OCR」給与支払報告書を対象としたAI-OCRサービス 2023年度読み取り実績が200万枚突破
https://www.sg-hldgs.co.jp/newsrelease/2024/0624_5310.html
※6 「普通徴収対象者」項目が、「普通徴収対象者(退職者)」と「普通徴収対象者(退職者を除く)」に分かれていないタイプの総括表にも対応。
※7 本プレスに使用した給与支払報告書(総括表、個人別明細書)の画像はすべて「第17号様式」(総務省)
(https://www.soumu.go.jp/main_content/000397106.pdf)を加工して作成しています。
出典:総務省ホームページ(https://www.soumu.go.jp)
<会社概要>
■ SGシステム株式会社
SGシステムは、佐川急便を中核とするSGホールディングスグループの各システムの開発・設計、保守・運用を行うシステムインテグレーション事業を中心に、グループ外のお客さまに対しても、グループ内での物流改善ノウハウを基に物流ITコンサルティングを行う物流IT事業、代金引換サービスなどの金融サービスを行う決済事業、文書のイメージ化やテキストデータ化、コールセンターやバックオフィス業務代行を行うBPO事業を提供しています。
本社:京都市南区上鳥羽角田町25
代表者:代表取締役社長 丸山信二
設立:1983年2月17日
URL:https://www.sg-systems.co.jp
■ フューチャーアーキテクト株式会社
本社:東京都品川区大崎1-2-2
代表者:代表取締役社長 谷口友彦
設立:2016年4月1日
事業内容:ITを武器とした課題解決型のコンサルティングサービスの提供
URL:https://www.future.co.jp/architect/
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