希少種クロヒョウが、宇都宮動物園の新たな仲間になりました

クロヒョウ_ソル
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プレスリリース詳細 https://kyodonewsprwire.jp/release/202501072477

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~自然と動物を守るための第一歩を共に~

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202501072477-O6-705idQKV

 

 宇都宮動物園(所在地:栃木県宇都宮市 代表:荒井賢治)は、希少種であるクロヒョウを2024年12月4月に新たに迎え、現在時間をかけて新しい環境でストレスなく過ごせるよう、慣らし公開をしております。日本の動物園では9頭のみのクロヒョウを当園に迎え公開するということは、動物保護と自然環境への理解を深めていただくための重要な取り組みの一環です。

 クロヒョウは、ヒョウやジャガーの中でも極めて稀に見られる「メラニズム」という遺伝的特徴を持つ個体です。漆黒の体毛に隠された独特の模様は、神秘的な美しさで人々を魅了します。しかし、この美しさの裏には、厳しい現実があります。

 クロヒョウの元となる種であるヒョウやジャガーは、生息地である熱帯雨林や森林の伐採、都市化によって住処を失っています。さらに、気候変動が生態系を揺るがし、生物多様性の危機を加速させています。また、密猟や違法取引の脅威も絶えず、クロヒョウを含む大型猫科動物は生存が厳しい状況に追い込まれています。

 私たち宇都宮動物園は、希少種クロヒョウの展示を通じて、訪れる皆様に自然環境の現状や、そこに生きる動物たちの姿を伝えたいと考えています。この展示が、動物たちの現在置かれている状況に目を向けるきっかけとなり、一人ひとりが環境保全について考える契機となることを願っています。

 また、最近ではクロヒョウが夕方3時以降に運動場に出てくることが増えてきており、その時間帯であれば実際にご覧いただける可能性が高くなっています。ぜひその優雅で神秘的な姿をご覧いただき、その魅力に触れてください。

 最後に我々職員一同、このままではもうすぐ日本では観られなくなってしまうクロヒョウの展示を通して動物愛護や環境保全の大切さを多くの方に知っていただければ幸いです。

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【クロヒョウ個体情報】

愛  称: ソル

生年月日: 2019年9月27日

性  別: オス

出  身: 浜松市動物園(静岡県)  

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202501072477-O7-DD41KbuN

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【種の概況】

種名: ヒョウ

英名: Leopard

学名: Panthera pardus

分類: 食肉目 ネコ科

分布: アフリカ大陸からアラビア半島、ユーラシア大陸東部など

形態: 体長130~190cm、体重30~80kg。毛色は淡い黄褐色で、全体に黒い斑紋が広がり、腹部は白い。斑紋の大きさや間隔は地域によって差がある。劣性遺伝により毛色の黒い突然変異(クロヒョウ)が

ある。

生態: サバンナ、熱帯雨林、半砂漠地帯など、様々な環境に生息している。夜行性で、メスの子育て時以外は単独で行動する。小型~大型哺乳類から、鳥類、魚類、昆虫などを捕らえて食べる。平均産子数は2~3頭で、寿命は10~12年ほど(野生)。飼育下では20年ほど。

危機的状況の評価: 近年、ヒョウやクロヒョウは、生息地の開発や密猟によって個体数が減少している。

そのため、国際自然保護連合(IUCN)では、年々状況が悪化していると指摘され、2002年には「低危険(LC)」、2008年には「準絶滅危惧(NT)」、そして2016年には「危急(VU)」に分類されるまでに至った。これにより、ヒョウやクロヒョウが現在、野生で高い絶滅のリスクに直面していることは明白である。

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