(インタビュー前編の続き)。モデルで俳優の菊地姫奈さんが3月19日、20歳のメモリアル写真集「memory」(講談社)を発売した。15歳のグラビアデビューから約5年間の集大成の一冊の発売を前に、改めてグラビア活動を始めた理由や、グラビアへの思いを聞いた。
◇コンプレックスだった体型
菊地さんは2004年10月19日生まれ。茨城県出身。15歳の時、ミスマガジン2020でミス週刊少年マガジンを受賞して一躍話題に。その後、数々のマンガ誌や雑誌のグラビアに登場し、“令和のグラビアクイーン”や“令和の完売クイーン”とも呼ばれている。
「少年マンガが好きで、講談社さんの『週刊少年マガジン』も読んでいたのですが、私も好きな作品と一緒に表紙を飾ってみたい!という気持ちがあったのと、自分の体形はグラビア向きなんじゃないかな?というのもあって、ミスマガジンに応募しました。そしていざ始めてみたら、プロの方たちの手で綺麗(きれい)に撮っていただけるし、ミスマガ2020のメンバーも良い人たちばかりで、すごく楽しくて! グラビアを本格的に始めました」
コンプレックスだった体型を生かせることに、うれしさもあった。
「お洋服が好きなのですが、着たいと思った服を綺麗に着られないから、自分の体型は全然好きになれなくて……でもグラビアでは、そんなコンプレックスが武器になるのがすごく素敵だなと。グラビアを始めて良かったです」
今でも、始めた当時のグラビアを見返すこともあるという。
「やっぱり顔立ちも大人っぽくなりましたし、笑顔がぎこちなかったり、表情が硬いなって(笑)。見返すと成長を実感します」
◇“女性らしい体つき”を求め増量
昨年5月には、女性ファッション誌「non-no(ノンノ)」(集英社)の専属モデルにも就任した。憧れだった女性誌のモデルにうれしさもあったが、グラビアとの両立は「体型管理が難しくて、葛藤もありました」と明かす。
「求められるものが全然違うので、だいぶ痩せたことがあったんです。でも今回の写真集のお話をいただいてから、この体ではいい作品が残せないと、撮影に向けて理想の“女性らしい体つき”を求めて、少し増量しました。自分の体に自信がなくなっちゃうと、その気持ちが写真に出ちゃうと思うんです。やっぱり堂々と、いい作品を作りたいので。今回はベストな体型で臨めたんじゃないかな」
俳優業でもドラマ「ウイングマン」(テレビ東京系、2024年)や、映画「遺書、公開。」(2025年)など話題作への出演を重ねている。モデル、俳優として活躍の場を広げているが、グラビアは「求められる限り、続けていきたいです」と話す。
「グラビアは自分をさらけ出せる場所。等身大の自分を出しても、それを全肯定してくれるので、お仕事だけど“ありのまま”でいられるので、楽しいんです。これからもグラビア、モデル、俳優業、全てを全力でやりたいですし、ファンの方には全部の私を楽しんでいただきたいな」
将来は「自己プロデュースのグラビアをやってみたい」とも。「絵を描くのが好きなので、自分の好きな世界観を作って、それをグラビアに落とし込んだり。好きなファッションとグラビアをうまく掛け合わせて、唯一無二の作品を作ってみたいです!」と声を弾ませた。