ワンピース エッグヘッド編
第1153話 時代のうねり!ルフィを導く覇王色
12月14日(日)放送分
集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+(プラス)」で連載中の松本直也さんの人気マンガが原作のアニメ「怪獣8号」の第1期総集編が、3月28日から3週間限定で劇場上映される。同時上映は、日本防衛隊の第3部隊副隊長・保科宗四郎の休日を描いた「保科の休日」。アニメ第1期は、大迫力の映像や声優陣の熱い演技が話題になったこともあり、劇場の大画面、音響で楽しめるのはファンにはうれしいところだろう。アニメ第2期の放送を7月に控えており、「怪獣8号」は今後もさらなる盛り上がりを見せてくれそうだ。主人公・日比野カフカ/怪獣8号役の福西勝也さん、保科役の河西健吾さんに第1期を振り返ってもらった。
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ーー2024年4~6月に放送された第1期を経て手応えを感じていることは?
河西さん Xで全世界リアルタイム配信というほかではなかなかないことをやっていたり、それだけでスタッフサイドの思いを感じますし、Xでも話題になり、手応えを感じていました。海外の方から手紙をいただくこともあって、日本語を勉強して書いてくださっていて、それもすごくうれしかったです。
福西さん 海外の方にSNSでコメントをいただいたりしたのもうれしかったです。特に保科は人気ですよね。昨年、立川シネマシティで一挙上映があったのですが、その時に大きな画面で見て改めて感じたことがありました。作画のスタッフの皆さんが、我々キャストのお芝居の一つ一つを尊重してくれているんです。分かりやすいところだと、第4話のカフカがキコルに正体を明かすシーンで、私が入れたアドリブを絵に落とし込んでいただいているんです。アドリブだけじゃなくて、いろいろな面で芝居がより生きる絵を描いてくださっている。我々はそれを見て、こんな表現をしてみようと次のアフレコに活かす……とクリエイティブ面の手応えを感じています。恐れずに収録で挑戦できるんです。宣伝も音楽も「怪獣8号」に関わる全ての方からリスペクトを感じます。これこそ“もの作り”だという手応えを感じていました。
河西さん 手間やコストを度外視して作り込んでいると感じていましたし、こちらもやっぱりそれに応えなきゃいけない。作品を通じて、お互いが切磋琢磨していく協力関係を感じていました。
ーー大画面で見るべき作品なんですね。
福西さん それは間違いないです。私は先行上映や一挙上映も体験しているので断言します。音響もアップデートされているので、そこも楽しみです。
ーー互いの役者としての印象は? 刺激を受けたこともある?
福西さん いっぱいあります。元々、視聴者として拝見していて、ほかの作品でも共演する機会はありましたが、ここまでがっつりは初めてでした。思慮深く、バランス感覚に優れた方だと感じています。一方で、ご本人は自分のことを「脳筋なんです」とおっしゃったことがあり、とても意外でした。でも「怪獣8号」で共演を重ねていくうちに気づいたことがあって。脳筋とはちょっと違うのですが、とにかくいつも演じているご本人が楽しそうで、そういう感覚を大事にされる方なのだなと。まずは自分が楽しみつつ、キャラクターをしっかり表現する。そこに私も近しいものを勝手に感じていて、大きく共鳴するところです。ただ、つかめない部分もある方ではあって……(笑)。そこは引き続き調査していきたいです。
河西さん (笑)。僕は「やりたい」と言った仕事をやれているので、ずっと楽しいんだと思います。楽しまないと、自分自身も面白くないし、そうじゃないと見てくださる方も楽しくないでしょうし。エンターテインメントなので、お届けする前段階として、まずは自分が楽しもうというのは常にありますね。
ーー“脳筋”なんですか?
河西さん とりあえずやってみることが僕の信条なんです。収録以外でもイベントであれば、僕が何かやってしまっても、仲間たちがいろいろフォローしてくれたりしますしね。収録を通じて信頼関係も出来上がっているので、とりあえずやってみて、ダメだったら任せて丸投げしようとしたりしますね。
ーー福西さんの印象は?
河西さん ほかの現場では分からなかったけど、カフカっぽいんです。
福西さん はい(笑)。
河西さん なるべくしてなった感じがします。自分の考えてきたプランを提案するのはすごく難しいけど、チャレンジする。細かいところまでプランを練っている勤勉さがあるけど、一回やってみて、ダメだったらすぐに身を引く、身軽さも持ち合わせています。僕にはない部分です。僕は、その場のノリや感覚でやりながら、面白い方向でやろうとする。福西君は細やかですし。
福西さん 割と石橋を叩いて渡るタイプなんです。河西さんは、パッと飛び出してくれて、思い切りのよさを感じて、羨ましいと感じています。
ーー福西さんはすごく研究をするんですね。
福西さん ただ、自分一人の視点だと狭くなってしまうこともあります。毎回、演出の方が現場に来てくださるので、コンテの細かい意図なども事前に聞いて、そこから再度組み立てています。自分の中で不安要素を限りなくゼロにすることで、自由に芝居ができる。それができる現場なんです。スタッフの皆さんが作り上げてくれる空気感や、松本先生がいてくださる安心感も大きいです。
河西さん 音響監督の郷(文裕貴)さんが分かりやすく伝えてくださるので、僕らも本当に安心していました。松本先生という答えがあり、監督の答えもあって、安心できたので、僕もすごくやりやすかったです。
福西さん ビジョンが明確なんですよね。
ーー総集編で印象に残っているシーンは?
福西さん アニメ第10話で演じたとあるセリフは、一気に流れで見ることで、また別の感動が生まれました。総集編は、カフカの心情や成長に大きくフォーカスした構成になっていて、一連のシーンの感じ方がまたちょっと変わってくるんです。カフカの今までの思い、成長、葛藤がダイレクトに伝わってきます。そのシーンを含めて最後まで見てほしいです。
河西さん 「そのシーンを繋いでいるんだ」「なるほど」と答え合わせをするように見ていました。福西君が言ったように、また違う見え方ができるのがポイントになっています。
福西さん 構成の妙がめちゃめちゃありますよね。
ーー同時上映「保科の休日」は?
河西さん まず、保科は運転できたんだ……と思いました。現場に行く時は防衛隊のヘリだったり、特殊車両だったりするから、免許を持ってない可能性もあると思っていたんです。車の趣味も分かるし、意外な一面も見られます。アドバイスしている姿を見ると、隊員に寄り添っていて、潤滑油みたいにいろいろ回しているんだろうなとより感じました。
福西さん 第1期の集大成みたいなところもありますよね。それぞれの個性が見えてきて、収録もすごく楽しかったです。カフカで見ていただきたいのは、歌うシーンです。とある曲をアドリブで歌ったら採用していただきました。一瞬なので、聞き流さないようにしてほしいです。
ーー7月から第2期が放送されます。
福西さん 新しいキャラクターも出てきて、新たなフェーズに突入します。収録は……とにかく毎回大変で、とても楽しいです!
「怪獣8号」は、2020年7月から「少年ジャンプ+」で連載中のバトルマンガ。怪獣が容赦なく日常を侵す怪獣大国・日本を舞台に、謎の生物に体を怪獣化された主人公・日比野カフカの活躍を描く。コミックスの累計発行部数は1800万部以上。アニメ第1期がテレビ東京系列ほかで2024年4~6月に放送された。アニメ第2期が7月から放送される。
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2025年12月19日 00:00時点
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