アイドルグループ「モーニング娘。」の元メンバーの道重さゆみさんが、8月14日にZepp DiverCity(東京都江東区)で行われた「道重さゆみ LIVE TOUR 2025 SAYUMINGLANDOLL~SAMSALA~」をもって芸能界を引退した。名言も残した彼女の足跡をたどる。
あなたにオススメ
朝ドラ「ばけばけ」徹底特集! 高石あかりがヒロインに
道重さんは1989年7月13日生まれ、山口県出身の36歳。2003年1月に6期メンバーとしてモーニング娘。に加入。同年7月30日発売のシングル「シャボン玉」でデビューを果たした。
2012年5月、新垣里沙さんの卒業により8代目リーダーに就任。そして、2014年11月26日「モーニング娘。’14コンサートツアー秋GIVE ME MORE LOVE~道重さゆみ卒業記念スペシャル~」の横浜アリーナ(横浜市港北区)での公演をもってグループを卒業。在籍期間は4329日で、当時のグループ在籍最長となった。
グループ卒業後は2年間の休業を経て、2017年3月に活動再開。女性誌「美人百花」(角川春樹事務所)、「MAQUIA」(集英社)などでのモデル活動や、ライブ公演、SNSでの配信などを活発に行っていた。
グループ在籍時にはバラエティー番組「いきなり!黄金伝説。」(テレビ朝日系)の人気企画「1カ月1万円生活」に挑戦するなど、多くのテレビ番組に出演していた。しかし、活動再開後のテレビでの露出は数えるほどしかなく、ライブやイベント、SNSなどファンとの時間を大切にしていたのも印象に残っている。
そんな道重さんがイベントで残した名言がある。道重さんは2019年11月、東京都内で行われた「第16回 万年筆ベストコーディネイト賞2019」表彰式にスペシャルゲストとして出席した。
同年30歳を迎えた道重さんは、10代、20代からの変化を聞かれた。すると「10代は可愛い。20代は超可愛い。30代は超超可愛い。劣化という言葉は私にはないんです。常に今日、明日、あさって、10年後がピークだと思ってやっています」といい、「だから30年間生きてきて今日が一番可愛いのでいっぱい撮ってください!」と報道陣にサービスする場面も見せた。
“劣化という言葉は私にはない”という言葉は、瞬く間にSNSで拡散されると多くの反響が集まった。今が一番いい、明日はもっといい、1年後、10年後、そしてその先も……。何かと人と比べてしまったり、どうしても後ろ向きな気持ちになってしまう人もいるであろう現代。道重さんが残してくれた“とことん自己肯定する”この言葉に、勇気づけられ、前を向く気持ちになれた人は決して少なくないはずだ。