1週間の主なドラマのニュースをまとめて紹介する「ドラマ1週間」。今回（9月13〜19日）は、2026年度前期のNHK連続テレビ小説「風、薫る」がクランクインしたこと、同作に片岡鶴太郎さんが勝海舟役で出演することなどが話題になった。前後編で取り上げる。

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　13日、見上愛さんと上坂樹里さんがダブル主演を務める2026年度前期のNHK連続テレビ小説（朝ドラ）「風、薫る」の新たなキャストが、NHKドラマの公式X（＠nhk_dramas）で発表され、片岡鶴太郎さんが勝海舟役で出演することが分かった。片岡さんは「この度は、幕末から明治と云う激動の時代を生き抜き 江戸城無血開城と云（い）う歴史的な役割を果たした勝海舟を演じます！　江戸時代の活躍を描いた勝海舟の姿は多く観（み）られますが今回は明治期の勝海舟に焦点が当てられます。今まで観た事の無い明治期の勝海舟を私が新たな勝海舟を創り演じて参ります」と意気込みを語った。

　併せて、「Aぇ！ group」の佐野晶哉さん、藤原季節さん、林裕太さん、坂東彌十郎さん、内田慈さん、小倉史也さん、松金よね子さん、広岡由里子さん、春海四方さんの出演も発表された。佐野さん、藤原さん、彌十郎さんは朝ドラ初出演。佐野さんが演じるのは、一ノ瀬りん（見上さん）の良き相談相手の島田健次郎。藤原さんは大家直美（上坂さん）と“運命的な”出会いをする米国帰りの海軍中尉、小日向栄介を演じ、彌十郎さんは日本橋で舶来品などを手広く扱う「瑞穂屋」を営む清水卯三郎に扮（ふん）する。卯三郎は、片岡鶴太郎さん演じる勝海舟と旧知の仲でもある。

　14日、「風、薫る」のクランクイン会見が、大雄寺（栃木県大田原市）で行われ、見上愛さんが登場した。主人公の一人、一ノ瀬りんを演じる見上さんは9月8日から撮影を開始。クランクイン当日にはもう一人の主人公、大家直美役の上坂樹里さんも駆け付けたといい、「自分は撮影シーンがないのにわざわざクランクインを一緒に見届けてくれて、それがすごくうれしくて、心強いなと思いました」と笑顔を見せた。この日は、第1週で放送を予定しているシーンを撮影。祭り囃子（ばやし）や出店でにぎわう境内を家族と訪れたりん。りんの幼なじみ・竹内虎太郎（小林虎之介さん）も加わって、みんなで祭を楽しむ……という場面だった。

　15日、「SUPER EIGHT」の横山裕さんが、沢口靖子さんが主演を務める“月9”ドラマ「絶対零度～情報犯罪緊急捜査～」（フジテレビ系、月曜午後9時）に出演することが明らかになった。横山さんは「絶対零度」のシーズン2から4まで出演しており、シーズン5にあたる本作にも続投する。横山さん演じる山内徹は、元ミハン（未然犯罪捜査チーム）で、警視庁捜査一課に異動後、新設された情報犯罪特命対策室（DICT）のメンバーに。元生活安全課から「DICT」にやってきた地域密着型刑事の二宮（沢口さん）と、捜査一課で凶悪事件を担当してきた山内は、年齢も経歴も性格もまったく異なるが、時に戸惑いながらも互いに理解し合い、やがて唯一無二の信頼関係を築いていく……。

　15日、小池栄子さんが、10月1日にスタートする三谷幸喜さん脚本、菅田将暉さん主演のフジテレビ系“水10”ドラマ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」（水曜午後10時、初回30分拡大）に出演することが明らかになった。映画「記憶にございません！」（2019年）、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」（2022年）など三谷作品の常連でもある小池さんが今回演じるのは、ダンサーのいざなぎダンカン。第1話のストーリーに大きく関わることになるという。ドラマは1984年の渋谷を舞台にした青春群像劇で、三谷さんの半自伝的要素を含んだ完全オリジナルストーリー。本作のために巨大なオープンセットが千葉県茂原市に建設された。

　15日、津田健次郎さんが、横浜流星さん主演のNHK大河ドラマ「べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～」（総合、日曜午後8時ほか）に出演することが明らかになった。滝沢瑣吉（後の曲亭馬琴）を演じる。津田さんが大河ドラマに出演するのは初めて。瑣吉は北尾政演／山東京伝（古川雄大さん）の紹介で、蔦重の耕書堂に手代として世話になる。そこで働く傍ら、戯作者として黄表紙の執筆を始める。津田さんは「瑣吉という個性の強い役を演じさせていただくことに、江戸の偉人たちと交わって物語をつむいでいくことにワクワクしております」とコメントした。また、勝川春朗（後の葛飾北斎）を「野性爆弾」のくっきー！さん、重田貞一（後の十返舎一九）を井上芳雄さんが演じることも発表された。

　16日、放送中のNHK連続テレビ小説（朝ドラ）「あんぱん」で、やなせたかしさんがモデルの柳井嵩役を好演している北村匠海さんが、10月21日スタートの連続ドラマ「ちょっとだけエスパー」（テレビ朝日系、火曜午後9時）に出演することが分かった。今作が、朝ドラ後初のドラマ出演となる。会社をクビになり、妻とも離婚したどん底サラリーマンの文太（大泉洋さん）が、とある会社に合格したことをきっかけに“ちょっとだけエスパー”として世界を救う物語。北村さんは、主人公の文太ら“ちょっとだけエスパー”たちに急接近する謎多き大学生の市松を演じる。

　16日、人気野球ゲーム「パワフルプロ野球（以下、パワプロ）」（コナミデジタルエンタテインメント）を、鈴木福さん主演でドラマ化した「パワプロドラマ 2025 －平凡な新社会人の俺がサクセスした話－」（ABCテレビ）の追加キャストが発表され、人気キャラクターのダイジョーブ博士役を今野浩喜さんが演じることが明らかになった。ゲーム中のダイジョーブ博士は、怪しげな改造手術で主人公の能力を劇的に向上させてくれる一方、高確率で失敗しペナルティーが課せられるというキャラクター。ドラマでも西野（鈴木さん）の前に突然現れ、オペを施すという。ドラマは9月26日深夜0時24分から放送。関西ローカルで、放送終了後にTVer、ABEMAで見逃し配信が予定されている。