「TikTok(ティックトック)」が10月24、25日の両日、オフラインイベント「TikTok Autumn Fest」を、アーバンドックららぽーと豊洲1(東京都江東区)で開催する。オンラインプラットフォームのTikTokがオフラインイベントを行う意義について発起人に聞いた。
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「TikTok Autumn Fest」は、秋を舞台にした“メロメロ”になるような体験を提案する「#メロ秋」をテーマにしたリアルイベント。食べ物ASMRのあやんぬさんらTikTokで活躍する人気クリエーターと話題の飲食店によるコラボが登場するほか、TikTokクリエーターのみいるかさんによる巨大なライブペイントや、NHK連続テレビ小説「おむすび」や連続ドラマ「対岸の家事~これが、私の生きる道!~」(TBS)などの話題作に出演して人気の松本怜生さんのトークショーをはじめとしたステージイベント、体験コンテンツなども予定している。
さまざまなトレンドやカルチャーを生み出しているTikTokだが、今回の責任者を務めるグローバルビジネスマーケティングの小澤南佑さんはそうしたコンテンツをオンラインだけでなく、より身近に体感してほしいとリアルイベント開催の意義を語る。
2023年にはクリエーターとコアファン向けのフェス型イベント「TikTok Creative Festival」を実施したが、今年4月にビューティーコンテンツを取り上げたリアルイベント「TikTok BEAUTY FEST」を4月20日に渋谷スクランブルスクエアで開催。当日に入場制限をかけるほどのにぎわいをみせたという。
盛り上がりを受けて企画された今回の「TikTok Autumn Fest」。ポイントの一つとなるのがフードフェスだ。TikTokの浸透度が高く、オフラインイベントも盛んなベトナムやインドネシアでよく行われているという。今回は、人気マンガに登場するフードを再現する集英社のサービス「漫ぷくメシ!」のブースなども設け、実際に来場者に提供。より幅広い層を取り込みたい考えだ。
B to Bの観点から、クライアントへのアピールも大きいという。実は、TikTokの利用者の平均年齢は、39.2歳(コンテンツビジネスラボ調べ)と意外に中高年層にも浸透している。しかし、TikTokが幅広い年齢層に利用されていることがクライアントには伝わっていなかった(グローバルビジネスソリューション セールス部門 宮嶋玲奈さん・大西聖斗さん)という。そこで購買力の高い30代や40代向けの商材を扱うクライアントへのアピールとして、今回のようなリアルイベントが奏功するとみている。
2日間で1万人の来場を見込んでいるという今回の「TikTok Autumn Fest」。小澤さんは「海外ではテック系のイベントもありますし、フードフェストも海外では50~60個ブースがでるほど大規模なものになっています。これからもいろいろな形で仕掛けていければ」と語る。オンラインからオフラインへと接点を広げる同社の挑戦は、ユーザーだけでなく企業・ブランドのチャネルにも新たな選択肢を示している。今後の展開にも注目だ。