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来年の世の中への期待は、「平和で戦争のない世界になる」「物価が下がる」こと。
2025年12月15日
公益財団法人博報堂教育財団 こども研究所
公益財団法人博報堂教育財団の調査研究機関 こども研究所では、全国の小学4年生~中学3年生を対象に、子どもをとりまくさまざまなトピックスについて調査を実施しています。
今回は、「2025年の気分」調査と題して、小4~中3生の男女600名だけでなく、15~79歳 **の男女700名にも同じ設問で、今年一年を振り返る調査を実施しました。昨年に引き続き2回目となります。
2025年の小中学生のしあわせ点数の平均点は、82.7点。高校生/大人の66.3点と比較して+16.4点高い点数です。
来年2026年の世の中は今年と比べてどうなると思うか聞いたところ、小中学生の65.8%は今年と「変わらない」と回答しました。今年よりも「良くなる」と回答したのは、小中学生、高校生/大人とも3割程度。「悪くなる」と回答した小中学生は7.0%で、高校生/大人の18.7%より-11.7pt低い値でした。
来年2026年の目標やこうなってほしいという期待を〈自分自身や身の回りのこと〉〈社会や世の中のこと〉に分けて自由回答で聞いたところ、小中学生の〈社会や世の中のこと〉では、昨年に引き続き「戦争をなくしてほしい」「世の中が平和であること」といった平和を望む声が多く、世界の紛争がいまだに収束せず長期化している現状が感じられます。
ただ、平和や戦争終結に関する回答は昨年より数が減少し、一方で、「物価が下がってほしい」など物価高に関する回答は昨年より多く見られました。
* 小中学生=小4~中3生(以下同様)
** 本リリース内では「高校生/大人」としています。15歳に中学生は含まれませんが、15~17歳には学生以外も含まれます。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202512100747-O2-OHueZhlk】
「2025年の気分」調査結果のポイント
1. 2025年のしあわせ点数の平均点は、小中学生が82.7点。高校生/大人が66.3点。
2. 2025年の最も心に残ったできごとは、小中学生が「家族や親せきとの旅行」。高校生/大人は「選挙・首相交代・政治関連」 。
3. 2025年の最も心に残ったできごとをオノマトペでいうと、「わくわく」「やったー」「うきうき」 。
4. 2026年の世の中は、2025年と比べて「変わらない」と思う小中学生が65.8%。
5. 2026年の世の中に対する小中学生の期待、願望は「平和で戦争のない世界になる」「物価が下がる」こと。
「2025年の気分」調査結果詳細
1. 2025年のしあわせ点数の平均点は、小中学生が82.7点。高校生/大人が66.3点。
・2025年の一年間、自分のことをどれくらい「しあわせ」だと感じたかを0~100点満点で聞いたところ(しあわせ点数)、小中学生の平均点は82.7点、高校生/大人は66.3点。小中学生の平均点は、高校生/大人と比較すると+16.4点高い点数でした。
・小中学生、高校生/大人のいずれも、平均点は昨年よりわずかに高く、小中学生が昨年比+1.2点、高校生/大人が昨年比+1.6点でした。
・小中×男女別では、小学生が男女とも85点以上。4層中最も低い中学生男子でも78.1点でした。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202512100747-O3-2ESJ20nT】
2. 2025年の最も心に残ったできごとは、小中学生が「家族や親せきとの旅行」。高校生/大人は「選挙・首相交代・政治関連」 。
・2025年で心に残ったできごと(5つまで)を自由回答で挙げてもらい、その中で最も心に残ったできごとを聞いたところ、小中学生は「家族や親せきとの旅行」が最多。続いて「学校の修学旅行・課外授業」で、ほとんどが「修学旅行」ですが、「遠足」「職業体験」「自然教室」という回答もありました。
・また、小中学生で “最も心に残った”として今年新たに挙がったできごとは、「大阪・関西万博」「クマの出没」についてで、それぞれ14件の回答がありました。
・小学生は男女とも「家族や親せきとの旅行」、中学生は男女とも「学校の部活・クラブ」に関することが最多。
・高校生/大人は、「選挙・首相交代・政治関連」が多く、具体的には高市早苗首相に関するできごとで、「総理大臣交代」「女性総理誕生」など、今年は政治の歴史的転換が印象深く、心に残ったようです。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202512100747-O4-E9MK5xGK】
3. 2025年の最も心に残ったできごとをオノマトペでいうと、「わくわく」「やったー」「うきうき」 。
・2025年で最も心に残ったできごとについて、どんな気分になったかをオノマトペで回答してもらいました(気分オノマトペ)。
・小中学生、高校生/大人は4位まで同じで、1位は「わくわく」。続いて「やったー」「うきうき」「どきどき」。小中学生は半数以上が「わくわく」と回答しました。
・小中学生の5位は「へとへと(7.5%)」ですが、4位の「どきどき(28.3%)」と大きく差があります。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202512100747-O5-37lVg05y】
4. 2026年の世の中は、2025年と比べて「変わらない」と思う小中学生が65.8%。
・2026年の世の中は、2025年と比べてどうなると思うかたずねたところ、「変わらない」と回答した小中学生は65.8%で、高校生/大人の50.6%より+15.2pt高い値です。
・「良くなる」と回答したのは、小中学生、高校生/大人とも3割程度。「悪くなる」と回答した小中学生は7.0%で、高校生/大人の18.7%より-11.7pt低い値でした。
・小中×男女別では、「良くなる」と答えた小学生男子が4層中最も高く34.0%。
・小中別・年代別では、15~19歳の「良くなる」と回答した人が、他の年代よりも突出して高く56.0%でした。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202512100747-O6-xHeTHD2v】
5. 2026年の世の中に対する小中学生の期待、願望は「平和で戦争のない世界になる」「物価が下がる」こと。
・来年2026年の目標や願望を自由回答できいたところ、小中学生の〈自分自身や身の回りのこと〉では、「勉強をがんばる」「テストで100点をとる」といった勉強に関することが最も多く、次の「希望の高校に受かる」などの「入試合格」をあわせると4割が勉強や学校に関係することを挙げました。
・小中学生の〈社会や世の中のこと〉では、昨年に引き続き「戦争をなくしてほしい」「世の中が平和であること」といった平和を望む声が多く、世界の紛争がいまだに収束せず長期化している現状が感じられます。
・ただ、平和や戦争終結に関する回答は昨年より数が減少し、一方で、 「物価が下がってほしい」など物価高に関する回答は昨年より多く見られました。
・高校生/大人の〈自分自身や身の回りのこと〉では「自分自身や家族の健康」が最多。〈社会や世の中のこと〉で最も多かったのは「物価が下がる」ことについてで、昨年よりも回答件数が増えました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202512100747-O9-WP9TCbCr】
「2025年の気分」調査概要
◆調査手法 :インターネット調査
◆調査エリア:全国
◆調査対象者:小学4年生~中学3年生男女 600人 15~79歳男女 700人
※子どもの調査にあたっては事前に保護者の承諾を得て行っています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202512100747-O10-85Au95BD】
◆調査実施日 :2025年11月16日(日)
◆実施・集計 :QO株式会社
◆調査パネル :株式会社マクロミル
◆企画・分析 :公益財団法人 博報堂教育財団 こども研究所
※「2024年の気分」調査も調査手法・調査エリア・調査対象者は同じ。調査実施日は2024年11月17日(日) 。
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