ルックバック:実写映画 30秒の超特報で本編映像公開 全編フィルム撮影 是枝裕和監督のコメントも

映画「ルックバック」のビジュアル(c)藤本タツキ/集英社(c)2026 K2Pictures・集英社
1 / 1
映画「ルックバック」のビジュアル(c)藤本タツキ/集英社(c)2026 K2Pictures・集英社

 「チェンソーマン」などで知られる藤本タツキさんのマンガを是枝裕和監督が実写化する映画「ルックバック」の超特報が12月21日、YouTubeで公開され、本編映像がお披露目された。同作は、是枝監督の希望で全編フィルムで撮影された。是枝監督のコメント動画も公開された。

あなたにオススメ

 約30秒の超特報は、マンガを描く手元と音からスタート。音楽にのせ、藤野の背中、どてら姿の京本の背中、マンガを描く二人などが、移り変わる季節とともに描かれ、原作の名場面が思い起こされるシーンも垣間見える。

 音楽は、ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」、アニメ「怪獣8号」などの映像作品のほか、米津玄師さん、宇多田ヒカルさんらの楽曲を手がける音楽家の坂東祐大さんが担当し、今回の超特報の音楽も制作した。坂東さんは是枝監督の演出するCMに音楽で参加したことはあるものの、映画は初参加となり、「藤本タツキ先生の唯一無二のストーリーのもと、素晴らしい演技、四季折々の美しいにかほの風景、そしてその時間を丁寧なまなざしで捉え刻み込まれた格調高いフィルム映像。音楽でもこの世界を丁寧に紡げていけたらと思います」とコメントを寄せている。

 是枝監督のコメントは7月の撮影時に、秋田県にかほ市で収録されたもので、マンガ「ルックバック」への思いなどが語られる約2分の映像となっている。なお、撮影は2025年2~4月、5月で冬・春編、7月に夏編、11月に秋編と長期にわたって行われた。

- 広告 -

 「ルックバック」は、集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+(プラス)」で2021年7月に発表され、初日に250万以上の閲覧数を記録。「このマンガがすごい!2022」のオトコ編の1位に選ばれ、「マンガ大賞2022」にノミネートされたことも話題になった。2024年には劇場版アニメ化され、ヒットを記録し、第48回日本アカデミー賞で最優秀アニメーション作品賞に選ばれた。アヌシー国際アニメーション映画祭をはじめ世界各地で上映され、国内外から高い評価を受けている。

 マンガへのひたむきな思いが二人の少女をつなげるが、全てを打ち砕く出来事が起きる……というストーリー。学生新聞で4コママンガを連載している小学4年生の藤野は、クラスメートから絶賛されていたが、「不登校の同級生・京本の4コマを載せたい」と先生から告げられる。

 映画は、是枝さんが監督を務め、脚本、編集も手がける。原作同様に、小学生時代から始まる約13年にわたる二人の主人公・藤野、京本の軌跡を、美しい四季とともに丁寧に描く。

「ルックバック」超特報

是枝裕和監督監督コメント

映画 最新記事