呪術廻戦 死滅回游 前編
第51話「葦を啣む」
1月22日(木)放送分
アニメ「ペンギン・ハイウェイ」などのスタジオコロリドと、山下清悟監督率いるスタジオクロマトによるオリジナル長編アニメ「超かぐや姫!」が、Netflix映画として1月22日から世界独占配信されている。古典「竹取物語」にちなんだストーリーの“音楽アニメ”で、ヒット曲「メルト」などで知られるクリエーター集団「supercell(スーパーセル)」のryoさんをはじめ、「livetune」のkzさん、40mPさん、「HoneyWorks」、Aqu3raさん、yuigotさんら豪華ボカロPが楽曲提供したことも話題になっている。同作を手がける山下監督は、テレビアニメ「呪術廻戦」第1期のオープニング映像や、「ポケットモンスター ソード・シールド」のオリジナルアニメ「薄明の翼」で注目を集めた新鋭で、今作で初めて長編アニメに挑戦した。山下監督に「超かぐや姫!」の誕生秘話を聞いた。
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「超かぐや姫!」は、“歌”で繋がる少女たちの絆の物語。都内の進学校に通い、バイトと学業の両立に励み超多忙な日々を送る17歳の女子高生・酒寄彩葉は、ある日、七色に光り輝くゲーミング電柱の中から出てきた赤ちゃん・かぐやと出会う。大きくなったかぐやは、彩葉も憧れる大人気ライバー・月見ヤチヨが管理人を務めるインターネット上の仮想空間・ツクヨミでライバー活動をしたいと言いだし、彩葉はその活動を手伝うことになる。彩葉がプロデューサーとして音楽を作り、かぐやがライバーとして歌うことで、二人は少しずつ打ち解けていく。
「超かぐや姫!」の企画は、ツインエンジンの山本幸治プロデューサーが、「薄明の翼」で注目を集めた山下監督にオリジナルアニメの制作を持ちかけたところから始まったという。
「ストーリーを作りたい、キャラを作りたい」とオリジナル作品の制作を目指していた山下監督は「自分が今までやりたかったことがやっとできるかもしれない」と喜ぶも、そこから1年ほどはさまざまな企画を提出するも通らない日々が続いた。
「企画をガラッと変えて、はっちゃけて売りやすい感じのものを作ろうとなった後、それでも企画がなかなか通らなくて、弊社の社員のフジヤマルリが『超かぐや姫!』の素案を出して、それが見事通りました。フジヤマとは近い関係で自分がやりたいことを常に話していて、それをうまくくみ取って、かつ売りやすそうな形にパッケージ化されている企画だったので、本当にすごいなと思いました。だから、このアイデアをどうしたらうまく届けられるかと考えて制作していきました」
日本最古の物語と言われる「竹取物語」と仮想空間を結びつけた斬新な企画はどのように生まれたのだろうか。
「企画の前段階として『キャラクターものをやりたい』という話はしていたんです。自分は、ストーリーの構造が複雑なものや緻密なSFには興味がなくて、キャラクターの感情の成長や、関係性のラインをメインに据えた作品にしたいと。同時に、僕はアクションが得意な人間なので、戦闘シーンなど動き的にアニメ映えする要素は絶対に入れたいという話をしていました。その上で、簡単に思いつくのは、少年マンガ的な『鬼滅の刃』のような退魔もので、どちらも満たせていいのですが、シリーズならまだしも1本の映画の尺でやるのは難しい。そこで最後に出てきたのがゲームなんです」
仮想空間、メタバースのようなゲーム的な世界観について「今であれば、仮想空間でゲームをやりますと言うと、そこで対戦することの必然性など説明を抜きにしてやれてしまう」と説明する。そこで、「キャラクターもの」の要素を満たす配信者とメタバースを組み合わせることになった。さらにかぐや姫を結びつけたのは「すごい発明だった」と語る。
「古典としてのかぐや姫、また高畑勲さんの『かぐや姫の物語』もありますし、説明が不要なんです。それによって尺が短くできるところがすごく強かった。さらに、ストーリーの先の予感、『別れがあるんだろうな』という感覚もあって、メタ的に見られるし、作れる。合理的に計算された企画だと思います。さらに言うと、『超かぐや姫!』は近未来の話で、コンタクトレンズでVRが見られるという世界なのですが、既にファンタジーがあるにも関わらず、宇宙からかぐや姫がやって来て電柱から赤ちゃんが生まれてしまうという別のファンタジーを組み合わせるという禁じ手をやっているんです」
異なるファンタジーを組み合わせると、通常は複雑になりすぎてうまくいかない場合も多いが、今作は「結びついたんです」と語る。
「アニメ的なメタと、VRや初音ミク的な“遠きに在りて思う非生物的な意志”が結びつく企画だったので、奇跡的なバランスで成り立った。正直、作る前はうまくいかないかもと思っていた時期もあったので、結構な綱渡りだったかなと思いますが」
「竹取物語」と仮想空間、そしてもう一つ重要な要素となっているのがボカロPだ。同作の劇中歌として、「supercell」の名曲「ワールドイズマイン」の新規リミックスバージョンを月見ヤチヨが歌う映像が公開された際には大きな話題になった。起用しているのも、近年の人気ボカロPから大御所まで幅広い。ただ、企画当初からボカロPの起用が決まっていたわけではなかったという。
「あくまでメタバース、歌姫、アイドル、配信者の組み合わせだったので、歌の要素はあると。そこで、どんな方に作ってもらおうかという話になった時に、ある程度ジャンル感、この人に頼む必然性が欲しかったんです。仮想空間・ツクヨミの管理人兼人気ライバーの月見ヤチヨは、歌って踊って分身もできる8000歳という設定のミステリアスなAIですが、肉体はないけれど人々を遠くから見守っている存在がメタバース空間を作って歌姫になる、という構図は、初音ミクに重なるなという感覚がありました。ツインテールでシアンと黒の衣装というヤチヨのデザインは初音ミクに似ているんですけど、実はボカロP起用の企画が影も形もない時にデザインが作られています。だから、全くミクは関係ないんですけど、恐らく僕の中に『その存在が似ている』という意識があったんだと思います。そこで、ボカロPを集めて、『ワールドイズマイン』や『メルト』などを使ってライブをやったらいいんじゃない?という話になったんです」
「超かぐや姫!」の制作時期には、歌姫が登場する「ONE PIECE FILM RED」、最強の配信者が登場する「NEEDY GIRL OVERDOSE」が注目を集めており、それらの作品から影響を受けた部分もあるという。物語とのマッチングを最大限考えた末に出たボカロP起用のアイデアが、マーケティングの需要とも合致した。
「通常であれば、こういったプランはプロデュース側から『ボカロPを主軸にアニメを作りましょう!』という話がきて、それを監督が受けるという流れになると思います。でも、それでは中身がなくなる可能性が高い。『超かぐや姫!』は、作りたいストーリーがあって、そこにさまざまなマーケティング要素を乗せているので、『皆さん、期待して大丈夫です』という気持ちでいる状態です。恐らく世間一般からすると、『こんなチャラい企画』と思っている人も絶対いると思います。ですが、順番が逆で、視聴者の方をびっくりさせたいという気持ちがすごくあります」
そんな山下監督が“最後のピース”と語るのが、エンディングテーマとして流れる「BUMP OF CHICKEN(feat. HATSUNE MIKU)」の「ray」だ。「BUMP OF CHICKEN」と初音ミクがコラボし、2014年に発表された名曲で、「超かぐや姫!」ではかぐや、ヤチヨがカバーする。山下監督は「中学の時からめっちゃつらい時にヘッドフォンで耳が壊れるんじゃないかってくらいの音量でバンプを聞いていた」ほどの「BUMP OF CHICKEN」の大ファンだという。
「BUMPが好きすぎて、逆に自分の作品に起用するという気持ちは皆無だったのですが、プロデュースサイドから『ray』を提案されて、改めて聴いてみるとすごく作品に合っているなと思いました。入ってるメッセージが同質なんですよね。それは、BUMPが好きな僕が作った作品だからで、必然とも言えるのですが、『超かぐや姫!』と『ray』には初音ミクというファクターがある。そこで結びつくところがあまりにも奇跡だと思いました。自分でも相当驚いていますし、実際本当にカバーとして使用させていただけることになって、本当にヨレていない企画だなと。自分的には最後にうまくピースがハマったなと思っています」
新時代の“音楽アニメ”「超かぐや姫!」。まだ誰も見たことがないかぐや姫の物語に驚かされるはずだ。(しろいぬ/MANTANWEB)
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