機動戦士Gundam GQuuuuuuX:MSデザイン、シイコ、サイコ・ガンダム、BEYOND THE TIME 鶴巻和哉監督、榎戸洋司の“今だから話せる”秘話

「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」のブルーレイディスク)、DVD、ディスクレスパッケージの発売を記念した上映会に登場した鶴巻和哉監督(左)と榎戸洋司さん
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「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」のブルーレイディスク)、DVD、ディスクレスパッケージの発売を記念した上映会に登場した鶴巻和哉監督(左)と榎戸洋司さん

 アニメ「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)」のブルーレイディスク(BD)、DVD、ディスクレスパッケージの発売を記念した上映会が1月29日、新宿ピカデリーで開催され、鶴巻和哉監督、シリーズ構成・脚本の榎戸洋司さんが登場した。同作は、2025年4~6月に放送された。事前情報を出しすぎなかったこともあり、SNSでは先の読めない展開に驚きの声があふれた。放送終了から半年以上たち、鶴巻監督と榎戸さんから“今だから話せる”秘話が続々と飛び出した。

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 ◇MSのコンセプト

 「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」は、「エヴァンゲリオン」シリーズなどで知られる山下いくとさんがメカニカルデザインを担当した。鶴巻監督は「山下さんには、赤いガンダムとGQuuuuuuXをまず発注していたのですが、この世界のMSのコンセプトを決めたかったようで、発注していなかったザクが先に上がってきました。一発でOKでした。太ももに推進剤のタンク、裏に噴射ノズルがついている。この世界のMSは宇宙機の一種なんです。白いガンダムはコア・ファイターがエンジンのほぼ全て。連邦のMSはそういうコンセプトなんです。GQuuuuuuXはゲルググの進化版で、ジオンと連邦のMSを両取りしている」と話した。

 ギャンが話題になると、榎戸さんは「ギレンとキシリアが対立する。ギレン側とキシリア側の兵器を別々にしようとしました。ギレン側はビグ・ザム、キシリア側はギャンがいいと思った。監督からキシリア側は、新型MSがいいと言っていたので、僕は電話でごねていました。いくとさんが発注していないギャンを上げてくれたんです」と登場の経緯を説明。鶴巻監督は「最初からハクジという装備がデザインされていました。これがすごくいいんです。ノズルがたくさん付いていて、ブースターとして使う。ハクジを使って加速するのは格好いいと思った」と山下さんのデザインを絶賛した。

 ◇初期構想から存在したシイコ

 元地球連邦軍のパイロットで一年戦争で100機以上を撃墜したシイコ・スガイも人気になった。シイコはジムのようにも見えるゲルググで戦った。榎戸さんは「名前はゲルググだけど、外見はジム。ガンダムのマヴとジムのマヴだと戦力差があると悩んだ。マグネットコーティングはどうだろう? モスク・ハンが出てきて、マグネットコーティングを施せば、ギリギリできると考えました」と述べた。

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 鶴巻監督は「各話ごとにライバルキャラが出てきて、クランバトルをするのが元々のコンセプトでした。ライバルキャラがそれぞれ必殺技を持っているというアイデアがあった。だからシイコのエピソードをやりたかったんです。シャリア・ブルも出てきていない企画書にもシイコの名前がありました」と思い入れが強い様子。

 榎戸さんは「戦後、英雄が普通の生活になじめない。冷戦を描きたいという話だった。ライラ・ミラ・ライラみたいなビジュアルだと思っていたので……」とシイコのデザインに驚いたようだが、鶴巻監督は「格好いいのではなく、普通の母親っぽいキャラがいいと思った」と説明した。

 ◇ドゥー・ムラサメは女の子

 サイコ・ガンダムとドゥー・ムラサメの登場も話題になった。榎戸さんは「監督からサイコ・ガンダムを出したいという話があった。それならムラサメ研究所のフォウ(・ムラサメ)の前がいい。ただ“ツー”は名前っぽくない。母国語のナンバリングで呼ばれていると考えて、フランス語にしたんです」と明かし、性別が話題になると「女の子」と即答。“ボクっ娘”にしたこともあり、視聴者の誤解を招いたようだ。

 ゲーツ・キャパやバスク・オムなど「機動戦士Zガンダム」でおなじみのキャラクターも登場した。榎戸さんは「監督がバスク・オムを出したいということだったので、じゃあゲーツも出していい?となった」、鶴巻監督は「『Z』で好きなキャラだった。連邦の方はほとんど描かれていないけど、地球で連邦が牙を磨いている。世界観として表現したかった」と説明した。

 シャリア・ブルが運用するジオン公国軍のニュータイプ専用MA(モビルアーマー)のキケロガが変形したことに驚いたファンも多かったようだ。鶴巻監督は「元々。庵野(秀明)さんの脚本でキケロガとなっていて、ブラウ・ブロと違う要素を入れた」と話し、榎戸さんは「MAの中にMSが入っているというアイデアがあった。キケロガの中にリック・ドムが入っているというのを考えていたけど、変形した!」と驚いたという。

 第11話で音楽ユニット「TM NETWORK」の大ヒット曲「BEYOND THE TIME(メビウスの宇宙(そら)を越えて)」が流れたこともSNSをザワつかせた。同曲は、劇場版アニメ「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の主題歌としても知られている。鶴巻監督は「『BEYOND THE TIME』は、杉谷君(杉谷勇樹プロデューサー)から早い段階から言われていたんです。僕はごねていた。でも良かったです」と笑顔で語った。

 「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」は、「ガンダム」シリーズなどを手掛けるサンライズと「エヴァンゲリオン」シリーズなどで知られるカラーが初めてタッグを組んだことも話題になった。テレビアニメシリーズの放送に先駆けて、一部話数を再構築した劇場先行版「機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-」が2025年1月17日に上映を開始。テレビアニメが同4~6月に放送された。

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