薬屋のひとりごと:“羅漢”桐本拓哉がイベント初登場 初めて明かされる名場面の裏側 「変態感をインプット」

「薬屋のひとりごと」のテレビアニメ第1期の振り返り劇場上映会に登場した(左から)桐本拓哉さん、悠木碧さん、大塚剛央さん
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「薬屋のひとりごと」のテレビアニメ第1期の振り返り劇場上映会に登場した(左から)桐本拓哉さん、悠木碧さん、大塚剛央さん

 小説投稿サイト「小説家になろう」から生まれた日向夏さんのライトノベルが原作のアニメ「薬屋のひとりごと」のテレビアニメ第1期の振り返り劇場上映会が2月15日、TOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)で開催され、猫猫役の悠木碧さん、壬氏役の大塚剛央さん、羅漢役の桐本拓哉さんが登場した。主人公・猫猫の父の羅漢役の桐本さんが「薬屋のひとりごと」のイベントに登場するのは初めてで、「うれしいです。楽しみにしていました」と喜び、テレビアニメ第1、2期の名場面の収録秘話を初めて明かした。

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 桐本さんは羅漢を演じることについて「びっくりしました。オーディションの時に、僕がよくやっているようなキャラクターだとは思いましたが、受かるとは思っていませんでした。変人ということは理解できるので、その方向性で考えていました。初めての収録で監督から『変人なんです』と説明されました。緊張していて『変態』に聞こえたんです。変人を通り越して変態なんだと。僕は変態、監督は変人と考えて収録を進めていました」と語った。

 羅漢は、飄々としていて本心が読めないところもある。謎の多いキャラクターとして初登場した。桐本さんは「僕は笑いのエッセンス、どこかで笑っている感じを思い浮かべ、相手の直球を受けるのではなく返していくようにしました」と演じようとした。

 大塚さんは「二人で収録することが度々ありました。投げた球を返してくれないんですよね。全然違うものを投げてくる。異質な感じがして、いい緊張感があり、羅漢の空気の中で泳がされている感覚がありました」と収録を振り返ると、桐本さんは「(大塚さんは)気持ちよく直球を投げてくれるので、違う球種で返した方が面白いんだろうと思っていました」と話した。

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 第19話「偶然か必然か」では、羅漢が猫猫を助けに行く名シーンもあった。悠木さんは「別録りだったのですが、出来上がった映像を見て、虎が出てきたような迫力がありました。この説得力はどうやって出していけばいいんだろう? できないなあ……と思っていました」と桐本さんに聞くと「まずは変態感をインプットして、どんなに崩しても芯を押さえておけばブレない。舞台でもそういう経験があります。逆算して作った記憶があります。できているかどうか分かりませんけどね」と演技プランを明かした。

 第1期のラストでは、羅漢と猫猫の母・鳳仙の関係が描かれ、大きな感動を呼んだ。桐本さんは「最後の最後に大事なシーンを託していただきました。台本をいただき、全編出てくるので、大変だなと感じていました。収録までの1週間、台本を毎日持って、読み込みました。どうしたらいいんだろうと考えてやらせてもらいました」と思いを込めた。

 第2期の第44話「砦」の羅漢と壬氏のやり取りは、大塚さんが「壬氏としては一歩を踏み出し、覚悟を決めたシーンです。羅漢とのやり取りは、センシティブな話もしています。いろいろな意味で『薬屋のひとりごと』の転換点の一つでもあります」と話すように名場面だ。桐本さんは「その前に、おじきに怒られてて、自分のやることが分かった。羅漢のすごさを感じるシーンです。一歩間違えたら危険なところを飛び越える。記憶に残るシーンですね」と振り返った。

 演じてみたい異性のキャラクターが話題になると、桐本さんは「僕は、やり手婆ですね。大好き、推しなんです。バシバシたたかれるシーンを一緒に収録し、セリフがビンビン刺さって、泣けたんです」と答えた。

 桐本さんは「この作品に携わらせていただいたことは、幸運なことだと思っています」と「薬屋のひとりごと」と羅漢への愛を語っていた。

 「薬屋のひとりごと」は、ライトノベルがヒーロー文庫(イマジカインフォス)から刊行されており、コミカライズも人気を集めている。原作のシリーズ累計発行部数は4500万部以上。舞台は、とある大陸の華やかな後宮で、毒見役の少女・猫猫が、美形の後宮管理者・壬氏と共に陰謀やウワサのひしめく後宮で起きる事件に巻き込まれていくことになる。テレビアニメ第1期が2023年10月~2024年3月、第2期が2025年1~7月に放送された。

 テレビアニメ第3期と初の劇場版アニメが制作されることも発表されている。テレビアニメ第3期は、分割2クールで、日本テレビ系で第1クールが10月、第2クールが2027年4月から放送される。劇場版は、原作者の日向夏さんがストーリー原案を担当した完全新作ストーリーで、12月に公開される。

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