亀梨和也×佐藤拓也×内田真礼:アニメ「神の雫」インタビュー 実写からアニメへ 声優のすごさを実感 リスペクトを込めて

アニメ「神の雫」に出演する(左から)内田真礼さん、亀梨和也さん、佐藤拓也さん
1 / 7
アニメ「神の雫」に出演する(左から)内田真礼さん、亀梨和也さん、佐藤拓也さん

 人気ワインマンガが原作のテレビアニメ「神の雫」が、4月10日からTOKYO MXほかで放送される。同作がアニメ化されるのは初めてで、2009年に日本テレビ系で放送されたテレビドラマ版で主人公・神咲雫を演じた亀梨和也さんが、アニメでも主演を務めることが話題になっている。世界的なワイン評論家・神咲豊多香を父に持ち、幼い頃からワインの英才教育を受けてきた神咲雫が、父の遺言状により、幻のワイン“神の雫”を巡る対決、ワインの世界に足を踏み入れることになる。神咲雫役の亀梨さん、若きカリスマワイン評論家・遠峰一青役の佐藤拓也さん、ソムリエ見習いの紫野原みやび役の内田真礼さんに収録の裏側を聞いた。

あなたにオススメ

 ◇「神の雫」をきっかけにワインを

 --作品の魅力は?

 亀梨さん ワインの勉強になることも大きいのですが、ワインを通じて巻き起こってる人間模様、雫の成長が描かれていて、見ていて僕自身も楽しませてもらっています。

 佐藤さん 「大人の世界だな」と勝手に思っていたのですが、格式高くありつつも堅苦しくなく、温かみのある作品という印象を受けました。僕はこれまでワインに親しんでいた方ではないのですが、お酒売り場に行くと「どこのワインなんだろう」「どういうものがそろっているんだろう」と気にするようになりました。生活が変わりましたね。

 内田さん 私もこれまでの人生でワインに触れてこなかったので、初めて「こういう世界なんだ」と知らなかったものをたくさん教えていただきました。難しい印象を持っていましたが、ワインに対して熱量のあるキャラクターたちを見ていると、「楽しいのかも」「意外とハードルが高くないのかな」と思わせてもらい、「すごい世界がある!」とハッとするような驚きのある作品だと思いました。

- 広告 -

 --亀梨さんは普段からワインを飲む?

 亀梨さん 実写の「神の雫」で雫を演じさせていただき、勉強もさせてもらったことをきっかけにワインは飲むようになりました。ドラマをやっていたときにワインセラーとか買ったり。

 内田さん・佐藤さん おお~!

 亀梨さん レストランとか行くと、ソムリエの方たちは「雫」と言ってくださいますし、「こんなワインありますよ」と出してくださるので、ついつい買ってしまっています。だから、ワインセラーには、常にワインがある状態になっています。

 ◇初回収録はド緊張

 --現場は「亀梨さんが来るらしいぞ……」という空気だった?

 内田さん そうなりましたね。第1話のときに、先に現場にいらしていていたんですよ。立って待っていて「亀梨和也です」とあいさつしていただき、そのときの目が鋭かったです(笑)。

 亀梨さん それは、緊張ですから(笑)。

 内田さん 多分、緊張されているのだろうと思っていました。2、3話になると、もう現場でみんなとお話していて、熱量も高く、座長として引っ張ってくださって、なんてすごい人なんだ!と思いました。

 亀梨さん 本当に超緊張していたんです。どこにいていいかも、ルールも全く分からない。情報収集をしていて、鋭い感じになってたのかもしれません。

 佐藤さん 初めておうちに来たネコちゃんみたいな感じですね(笑)。我々も一緒にできるんだ!と緊張していたんですけどね。収録の度に亀ちゃんがアップデートされていくんです。雫をこう表現したいという欲求がどんどん大きくなっていて、それが素敵なので、我々もすごくいい影響を受けました。

 --亀梨さんは実写でも雫を演じています。

 亀梨さん あえて意識しないようにしたいと思っていました。懐かしい感覚がフワッと香ることもあるのですが、基本的にはフラットに、アニメの雫としてどう生きられるかを考えていました。だから、ドラマのときは……と比較することはありませんでした。愛着もありますし、自分の体の中に一回通っているキャラクターなので、無意識に出てくるものはもしかしたらあるのかもしれないですけど。雫を演じるにあたり、純度を高くいたいと考えています。

 --佐藤さんと内田さんは亀梨さんが演じる雫をどう見ている?

 佐藤さん すごくみずみずしく、雫という人物をすごく際立たせてくれていると感じています。もらったものをどう返せばいいのかと掛け合いをさせていただいています。

 内田さん 雫は、生まれたての赤ちゃんのように、いろいろなことを吸収していく人だと思います。対して一青は熟成されていて、その対比を収録でも感じています。雫の悩みの濃度も少しずつ変わっていきますし、初めてアフレコ現場に入った亀梨さんとリンクするところもあるんです。

 亀梨さん 確かにそうですね。僕は現場で、技術もそうですし、振る舞いも学ばせていただいています。同じセリフでも音のどこを強くするかで表現が変わりますし、内田さんと掛け合うシーンも多いので、リードしていただいています。アニメの世界のテンション感に引き上げていただいているところもあるんですよね。この世界に自然に入り込ませていただいていて、受け入れてくださっているので、すごく助けられています。

 ◇亀梨和也は“フルオープン”

 --亀梨さんは初めての経験が多かったようですが、特に驚いたことは?

 亀梨さん 収録の時点では画ができていないので、仮の映像を見ながらお芝居をする難しさを感じていました。アニメを見て、声優さんのマネをしたりすることもありますが、映像があるからお芝居できるところもあるけど、画がないと難しくて、皆さんのすごさを感じました。すごい技術です。あとはスピード感ですね。表現がコロコロ変わるし、シーンもコロコロ変わるので、最初はスピード感についていけなくて苦労しました。置いていかれそうになるんです。

 内田さん でも吸収がすごいので、普通に収録に参加しているんですよ。

 佐藤さん OKが出ているのに、もっと違う表現があったんじゃないか……と探っていますし、向上心もすごいです。僕らのことをすごくリスペクトしていただけますしね。

 内田さん 私たちもリスペクトしていますし。

 --声優の面白さも感じた?

 亀梨さん それはあります。でも大変でしたね。

 --亀梨さんと一緒に収録する中で意外だったことは?

 内田さん 思っていたよりもあけっぴろげな方だという印象が(笑)。

 亀梨さん 先日、知り合いにもそう言われました(笑)。「フルオープン」と言われるんです。

 内田さん 何でもしゃべっていただけるし、「亀梨和也のなり方」を教わっているみたいでした(笑)。懐が深いなと思うことも多かったです。

 佐藤さん 第1話の収録前の晩まで「デリケートな存在になるかもしれない」と思っていたけど、前の日の晩まででした(笑)。ざっくばらんに接していただけますし、心配になるくらいフルオープンなんです(笑)。素敵な現場でした。

 --亀梨さんは普段はアニメを見る?

 亀梨さん そんなに詳しいわけではないけど、見ています。子供の頃は定番の「ドラゴンボール」だったり、「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」「炎の闘球児 ドッジ弾平」「美少女戦士セーラームーン」「SLAMDUNK」とかを見ていました。最近では「約束のネバーランド」を見ていたので、(内田さんを見て)出ている人だ! すごい!となったり。

 内田さん うれしいです。

 亀梨さん 実際に自分が声優を経験したことで、これからアニメを見る目が変わりそうです。よりリスペクトが強まりました。ぜいたくな経験をさせていただきました。共演者の方が出演されている作品を見ると、皆さんの顔を想像してしまうかもしれませんね。不思議な感覚です。

 ◇やっぱり声優さんはすごい

 --完成したアニメを見て感じたことは?

 亀梨さん 自分の声なので、若干違和感があります。やっぱりお二人はすごいんです。キャラクターにハマっていて、自分はまだ、自分の声だと感じるので乖離している印象がある。やっぱり声優さんはすごいなと思いました。

 佐藤さん ワインや食事に対しての感情の生まれ方が変わったなと思っています。ワインを一口飲んだときに、心の中に広がる風景が描かれていて、これまでの人生を振り返ってみたり、ワインや食事が人生と密接に関わっているとドラマチックに表現されています。亀ちゃんと一緒に収録したアニメにその息遣いや躍動感が表現されていると思います。

 内田さん ゴージャスな音作りだと感じました。濃いキャラクターばかりなので、私も声優を15年くらいやっているのに、現場に行くと先輩しかいないんです。「いい声祭り」なんです。ワインだけではなくて、熟成されたものを感じました。映像ではこのワインがいい香りがするだろうな、という道しるべとしての表現が分かりやすいんです。難しいことも言っていますが、アニメになると分かりやすく描かれています。監督のこだわりを感じて、ワインをあまり知らない人でも入りやすいアニメだと感じました。

 --最後にアニメの放送に向けてメッセージをお願いします。

 亀梨さん 雫が父の死をきっかけに、改めて父と向き合い、父がワインを通じてどうやって生きてきたのかに気づかされ、自分がこれからどういうふうに生きていくかを考えます。ワインを通じて構築されていく人間模様が、この作品、キャラクターの魅力だと思います。雫の成長を感じながら演じさせてもらっているので、皆さんも彼の成長を楽しんでいただけるとうれしいです。

 佐藤さん 一青は雫と出会ったことで、人生が変わってしまった人だと思います。雫も父の死によって、ワイン、そして自分の生い立ちと向き合うことになります。ワインによって翻弄されるのですが、それが未来の景色につながっている。僕自身、亀ちゃんと一緒に作品を作ることで、想像していなかった世界を経験させていただきました。毎週、一息つけるような作品になれたらいいなと思います。難しく考えずに、気軽にご覧いただけたらうれしいです。

 内田さん みやびは、視聴者の皆様と同じ目線に近いキャラクターだと思います。未熟なところもあるのですが、雫と一緒に成長していくところを見ていただけたらうれしいです。よろしくお願いします!

 亀梨さんの言葉からは共演者への深いリスペクトを感じる。収録現場の熱量が、そのままアニメの躍動感につながっているはずだ。(阿仁間満/MANTANWEB)

写真を見る全 7 枚

アニメ 最新記事