解説:解体匠機 νガンダム 再販も話題 10万円超フィギュアが挑む“実在”

「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」のνガンダムのフィギュア「METAL STRUCTURE 解体匠機 RX-93 νガンダム」(C)創通・サンライズ
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「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」のνガンダムのフィギュア「METAL STRUCTURE 解体匠機 RX-93 νガンダム」(C)創通・サンライズ

 アニメ「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に登場するνガンダムのフィギュア「METAL STRUCTURE 解体匠機 RX-93 νガンダム」(バンダイスピリッツ)が8月に再販されることが話題になっている。2019年に発売された高級フィギュアで、10万円を超える高価格帯ながら完売し、長らく入手困難となっていた伝説的アイテムだ。これまでも再販されるたびに完売して話題になってきたが、なぜ、これほどまでに人気なのか。

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 ◇徹底した設計思想

 ブランド名が示す通り、コンセプトは「解体」と「構築」にある。架空の兵器であるνガンダムを、もし実在する工業製品として捉えたらどうなるか。この問いに対し、約2000のパーツを用いて一つの回答を提示した。

 全高約37センチ。ABS樹脂によるシャープな造形に加え、内部構造の一部にはダイキャストを使用し、手に取った際のずっしりとした重量感と金属の質感を両立。各部の装甲展開ギミックによって、緻密に作り込まれた内部メカニズムが露出し、その情報量は見る者を圧倒する。

 設計思想も徹底している。「整備時にはどこが開き、可動時にどのパーツが連動するのか?」という運用の現場を想定している。メインカメラやバルカン砲が集約された頭部、複雑な油圧機構を内包する腕部、噴射軸まで計算された脚部など、全身の機構、性能、装備に独自の考察が加えられている。

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 ◇整備シーンを再現するドラマ性

 ディテールは造形に留まらない。グラデーション塗装やメタリック処理による表現、電解メッキを施した金属パーツなど、素材ごとに最適な彩色を追求。シールド裏面やニュー・ハイパー・バズーカには運用における利便性を考慮した独自解釈のデザインが盛り込まれている。

 本体と台座に内蔵されたLEDギミックも大きな特徴だ。コクピットやセンサー類の発光に加え、台座のスポットライトが機体を照らし出す。専用台座は整備ハンガーをモチーフにしており、付属のパイロットや整備兵のフィギュアを配置することで、出撃前のような静かな緊張感が漂うシーンを再現できるのも、ファンにはたまらない魅力だ。

 ◇フィン・ファンネルは?

 νガンダムの象徴であるフィン・ファンネルは、別売りのオプションパーツとして展開されている。かつてバンダイナムコグループのショッピングサイト「プレミアムバンダイ」で販売されたが、現在は入手困難だ。本体の再販を機に、オプションパーツの再展開を望む声も一層高まっている。

 「解体匠機」シリーズからは、2022年にサザビーも発売され、大きな反響を呼んだ。2023年に開催された「魂ネイション2023」では、「機動戦士Zガンダム」に登場するガンダムMk-IIの「解体匠機」シリーズのフィギュアが参考展示されたが、詳細は発表されていない。新たなラインアップも注目されている。

 単なる玩具の域を超え、工芸品のような気品すら漂わせる「解体匠機」。今回の再販は、この至高の逸品を手にするまたとない好機となるだろう。(阿仁間満/MANTANWEB)

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