人気アニメ「聖闘士星矢」を舞台化した「スーパーミュージカル『聖闘士星矢』」の制作発表が30日、東京・原宿の「ニコニコ本社」で行われ、主人公の天馬星座(ペガサス)星矢役の鎌苅健太さん、女神・アテナ役の富田麻帆さんらキャストが集結。幼いころに原作アニメを見た記憶があるという鎌苅さんは「すごく心が躍ったのをおぼろげながら覚えている。誰よりも星矢を好きになって、愛して、ちゃんと星矢のことを一番わかった上で挑みたい。(必殺)技とか戦いもどうなるか今から楽しみ。コスモを燃やしていきたい!」と意気込みを語った。
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「聖闘士星矢」は85~90年、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された車田正美さんのマンガが原作。ペガサスの星矢ら、星座をかたどったよろい「聖衣」をまとい、女神「アテナ」と地上の平和を守る戦士「聖闘士(セイント)」たちの物語で、86年からアニメ化され、ブームとなった。
「スーパーミュージカル『聖闘士星矢』」は87年に公開された劇場版アニメ「聖闘士星矢 邪神エリス」を基にしている。星矢たちが街で出会った花売りの少女・絵梨衣は、かつてアテナと戦い、黄金のリンゴに封印されていた災いと混乱の女神・エリスに取りつかれる運命だった。絵梨衣の肉体を得てよみがえったエリスは、アテナを悲しませるために、目の前で星矢を倒そうとするが、星矢たちは絵梨衣を取り戻すためにゴースト聖闘士たちに立ち向かう……というストーリー。
女神「アテナ」の化身・城戸沙織を演じる富田さんは「原作ファンの友達からは、麻帆は沙織じゃないと否定されましたけど、原作ファンの期待を裏切らないように、精いっぱいアテナを演じさせていただきたい」と抱負。エグゼクティブプロデューサーの片岡義朗さんは「私なりに自信満々のキャストです。気心の知れたスタッフ、キャストで熱いドラマを作りたい。みなさまの期待に沿える作品になると思う」と自信をのぞかせ、「祝!星矢歌劇2011年夏!!」と書かれた車田さん直筆の「星矢」の絵も紹介し「先生からも熱い思いをいただいている。これに応えないといけない」と気を引き締めた。演出の茅野イサムさんは「今回の作品は熱いだけじゃなく、美しい作品にしたい。なるべくセリフよりも楽曲でつなぐような、ロックオペラのような作品を作りたい」と意気込んでいる。
ミュージカルは、東京都渋谷区代々木の全労済ホールスペース・ゼロで7月28~31日に1日2回、全8公演を予定。動画サイト「ニコニコ動画(原宿)」内の「ニコニコ生放送」でも視聴できる。ネットチケットは6月ごろ販売予定。(毎日新聞デジタル)
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