前田敦子：最優秀新進女優賞受賞に感激　「印象に残る役をやりたい」女優業に意気込み

　元「AKB48」の前田敦子さんが23日、「パルテノン多摩」（東京都多摩市）で行われた「第4回TAMA映画賞」の授賞式に登場。「苦役列車」（山下敦弘監督）に出演し、顕著な活躍をした新人女優を表彰する最優秀新進女優賞を受賞した前田さんは「すてきな賞をいただけてうれしい」と感激した様子で、今後は「出演できるならいろいろなことにチャレンジしたい。皆さんの印象に残る役をやりたい」と意気込んだ。

あなたにオススメ

“あの頃”のジャンプ：実写ドラマ化も話題「ウイングマン」　1983年を振り返る

　最優秀男優賞と最優秀女優賞は、「わが母の記」に出演した役所広司さんと、樹木希林さん、宮崎あおいさんがそれぞれ受賞。最優秀作品賞には、大林宣彦監督の「この空の花−長岡花火物語」と、吉田大八監督の「桐島、部活やめるってよ」が輝いた。また、「桐島、部活やめるってよ」は、作品賞のほか、神木隆之介さんが最優秀新進男優賞、橋本愛さんも最優秀新進女優賞を受賞し、今回最多の3冠に輝いた。

　授賞式に登場した役所さんは「賞というのは監督やスタッフとの出会いがあって、評価されるもの。これからも新人のつもりで頑張っていきたい」と話し「皆さんも渋めの日本映画をぜひ見に行ってください」と観客にアピールした。

　TAMA映画賞は、91年から毎年多摩市で開催されている市民映画祭「TAMA CINEMA FORUM」で09年に創設された映画賞。活力あふれる作品や監督、俳優を映画ファンの立場から表彰する。今年で第22回目の開催となる同映画祭は17～24日に多摩市内の三つの会場で開催されている。（毎日新聞デジタル）

◇主な受賞者は以下の通り（敬称略）

　最優秀男優賞＝役所広司「わが母の記」「キツツキと雨」「聯合艦隊司令長官 山本五十六−太平洋戦争70年目の真実−」／最優秀女優賞＝樹木希林「わが母の記」、宮崎あおい「わが母の記」、「天地明察」「ツレがうつになりまして。」「おおかみこどもの雨と雪」／最優秀作品賞＝「この空の花−長岡花火物語」（大林宣彦監督）、「桐島、部活やめるってよ」（吉田大八監督）／最優秀新進監督賞＝ヤン・ヨンヒ監督「かぞくのくに」、沖田修一監督「キツツキと雨」／最優秀新進男優賞＝神木隆之介「桐島、部活やめるってよ」「SPEC　天」、満島真之介「11．25自決の日　三島由紀夫と若者たち」／最優秀新進女優賞＝前田敦子「苦役列車」、橋本愛「桐島、部活やめるってよ」「Another」「HOME 愛しの座敷わらし」「貞子3D」など／特別賞＝ありあまる母性によって自らが破綻していく、「KOTOKO」の壮絶な女性像に対して（塚本晋也監督、Cocco）、映画界に新風を巻き起こした「SR　サイタマノラッパー」シリーズの快進撃に対して（入江悠監督）