池脇千鶴:結婚はこだわらず「しなくても幸せ」 映画「凶悪」に出演

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 女優の池脇千鶴さんが、山田孝之さんが演じる主人公の妻役で、映画「凶悪」(白石和彌監督)に出演している。2人の凶悪犯と対峙(たいじ)するジャーナリスト・藤井(山田さん)を支える妻・洋子は、義母の介護に疲れ果てていくという難しい役だが、池脇さんは「想像でしかないですが、彼女の苦しさはすごく身近に感じられた。自分自身にもいつ起こるか分からない……」と語る。そんな池脇さんに、自身の将来や結婚観、オフの過ごし方など、プライベートについて聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 「オフは家のことをしていますね。ご飯を作ったり、洗濯したり。うちは猫がいるので。猫とごろごろしたりとか。家でのんびりしているのが好き」という池脇さん。たまにレンタルして見るというビデオは「気楽に長く見ようと思うと、米国の連続ドラマとかになります」。こだわりは特にないといい、推理ものやサスペンスなども見るというが、「全然謎を当てられない。外国のものはさっぱり分からないので、当てようとも思っていない。だから気楽に見られるんです」と笑顔で語る。

 映画では、「夫と普通に恋愛して結婚して、夫の親との同居もよしとしようと思っていた普通の女性」と説明する洋子を演じた池脇さんだが、「共通点は全くない。彼女は主婦だし、私は働いているし……」と言い切る。自身の結婚については、あまりこだわっていないといい、「(結婚を)真剣に考えるのは、もっと前だったなあ」と笑う。「結婚しなくても幸せ。結婚したらしたで、また大変かなとも思う。でも、一緒にご飯食べて、一緒に眠れるような人と、一緒になれたらと思いますね」と語った。今の理想の相手を聞くと「女優の私のことを受け入れてくれて、愛してくれる人」と答えた。

 そんな池脇さんの10年後は? 「何も変わらないと思いますね。『このまま年取るんだろうね』といわれます」という答え。年を重ねることについては怖くないといい、「どんどん人生を謳歌(おうか)して、可愛く楽しく年を取れればいいな。小さいころに何かで見たと思うんですけれど、外国の女性が、年を取ることを、命をいただくと表現していて、はっとした。そういう感覚で生きているのは素晴らしいな。私も、全然ネガティブじゃないです」と語った。女優の仕事については「今後どういう役をやってみたいというのはない。今までもいろいろやっているし。遊女も悪女も、今回のようなけなげな主婦もやった。役にこだわりはないんですね」と自然体だ。

 最後に、プライベートでやりたいことを聞いた。「これといってないけれど……旅行には行きたいな」と池脇さん。「ブラジルとか……。でも言葉が通じない。英語圏だったならなんとかいけるんだけれど。ジェスチャーも通じるか分からないところで、いろんなものを食べてみたいし、行ってみたい」と思いをはせていた。

 <プロフィル>

 いけわき・ちづる。1981年11月21日生まれ、大阪府出身。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。97年、8代目三井のリハウスガールに選ばれデビュー。99年に「大阪物語」(市川準監督)で映画デビューを果たし、同作で数多くの新人賞を受賞。その後、2001年はNHK連続テレビ小説「ほんまもん」で主演し、03年「ジョゼと虎と魚たち」(犬童一心監督)、04年に「きょうのできごと」(行定勲監督)など映画のほか、07年はNHK大河ドラマ「風林火山」に出演した。13年は、映画「凶悪」に出演し、主人公を支える妻・洋子を演じている。今後は10月26日公開「潔く柔く」(新城毅彦監督)、14年には「神様のカルテ2」(深川栄洋監督)、「そこのみにて光輝く」(呉美保監督)の公開が控えている。

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