根津甚八:5年ぶりに俳優復活 「GONIN」続編で前作と同役に

根津甚八さんが俳優として1作限りで復活した映画「GONIN サーガ」のワンシーン (C)2015『GONIN サーガ』製作委員会
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根津甚八さんが俳優として1作限りで復活した映画「GONIN サーガ」のワンシーン (C)2015『GONIN サーガ』製作委員会

 2010年に俳優業を引退した根津甚八さんが、東出昌大さん主演の「GONIN サーガ」(石井隆監督)で今作限りの俳優復帰をすることが17日、明らかになった。根津さんの映画出演は、04年の奥田瑛二監督の「るにん」以来、11年ぶり。「GONIN サーガ」は、石井監督の映画「GONIN」(1995年公開)の続編で、根津さんは前作と同じ氷頭要役を演じる。さらに佐藤浩市さん、鶴見辰吾さんも前作と同役で出演する。

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 「GONIN」は、石井監督のバイオレンスアクション映画で、社会からはじき出された5人の男たちと闇組織との戦いを描き、根津さん、佐藤さん、鶴見さんのほか、ビートたけしさん、椎名桔平さん、竹中直人さん、本木雅弘さん、木村一八さんらが出演。続編は、前作に引き続き石井監督がメガホンをとり、東出昌大さん、桐谷健太さん、土屋アンナさん、柄本佑さん、安藤政信さん、竹中直人さんらが出演する。

 5年ぶりに俳優復活する根津さんは「自分自身が志すような演技者であることが、困難になったため、引退を決めた」と当時を振り返り、自宅に石井監督が来て「丁寧に『どうしても手伝ってほしい、根津さんでなければ……』という殺し文句と『できるかできないか脚本を読んで決めてほしい』という熱心な説得で、本をじっくり読んで、これなら、今の自分にできるという気持ちが湧いてきた」と話している。さらに「撮影が始まってからは、久しぶりの撮影現場の空気に気持ちが高揚して、自分はこの仕事が心底好きなんだと改めて感じた」と前向きに語っている。

 クランクアップした根津さんは「石井監督でなければ、この仕事は受けなかった」といい、「天が再び機会を与えてくれるものなら、仕事を続けたかった思いももちろんある。でも、監督や共演者をはじめ、スタッフ全員の支えがあって、やり遂げたことで、未練を捨てて、終止符を打てたと思うし、そう思える機会を与えてくれた方々に深く感謝している」と再復帰はないと言い切っている。

 物語は、暴力団・大越組若頭の久松茂(鶴見さん)を父に持つ勇人(東出さん)や、前作で死んだ大越組長(永島敏行さん)の息子で、勇人の幼なじみの大越大輔(桐谷さん)、暴力団・五誠会に弱みを握られている元グラビアアイドルの菊池麻美(土屋さん)、19年前の事件を追うルポライター・森澤慶一(柄本さん)らが出会い、五誠会の三代目・式根誠司(安藤さん)との対決を描く。映画は今年9月26日公開。

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