ドラえもん
大みそかだよ!ドラえもん 1時間スペシャル 「年越しはスペインで」他
12月31日(火)放送分
スーツを身に着けた途端1.5センチのミニチュアサイズになるという、マーベル・スタジオきっての“異質”のヒーローの活躍を描く「アントマン」(ペイトン・リード監督)が19日から公開される。主人公は、娘の養育費の支払いに四苦八苦するフツーの男という、めちゃくちゃ感情移入しやすいキャラクター。アントマン目線で描かれる圧巻の世界ともども、どっぷり入り込めるアクション娯楽作に仕上がっている。
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娘の養育費のために盗みに入った家で、古びたスーツとヘルメットを見つけたバツイチ、無職のスコット・ラング(ポール・ラッドさん)。興味本位でスーツを身に着けると、なんと、1.5センチのミニチュアサイズに縮んでしまった! 驚く彼の前に現れたのは、スーツの開発者で天才科学者のハンク・ピム博士(マイケル・ダグラスさん)。スコットは、ピム博士と彼の娘ポープ・バン・ダイン(エバンジェリン・リリーさん)の元でヒーローになるべく特訓を開始。世界を揺るがす程の驚きのミッションに挑む……というストーリー。
このアントマン、マーベルのほかのヒーローたちとは明らかに“レベル”が違う。スーツを身に着けることで超人的な力を手に入れるものの、しょせんはフツーの人間。抱える悩みも「娘に会いたい。でも養育費が支払えない」とか生活臭がプンプンする。一方で、アントマン目線で描かれる世界は新鮮で驚きに満ちあふれ、ワクワクされっぱなし。アントマンの強力な助っ人となるアリンコたちとの“共演”も見もので、彼らが擬人化してしゃべることはないが、それなりに表情はある(ように見える)。アリたちと信頼関係を築き(!?)、スコットが唯一名前を付けた戦友“アントニー”にまたがり、宙を滑空したり、小さな敵“イエロージャケット”と壮絶なバトルを繰り広げたりと、まさに手に汗握るアクションを体感できる。
おそらく今後、アベンジャーズたちと競演ということになるのだろう。その伏線として、ファルコン(アンソニー・マッキーさん)を登場させるなど抜かりはない。エンドロールのあとに、次回作をうかがわせる映像が入るのもお約束。さて、今後アントマンがアベンジャーズチームとどんなからみ方をするのか楽しみだ。なお、日本語吹き替え版で、女優の内田有紀さんがヒロイン、ポープの声を、お笑いコンビ「ブラックマヨネーズ」の小杉竜一さんが、スコットの友人ルイス(マイケル・ペーニャさん)の声を担当している。19日よりTOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/フリーライター)
<プロフィル>
りん・たいこ=教育雑誌、編集プロダクションを経てフリーのライターに。映画にまつわる仕事を中心に活動中。大好きな映画はいまだに「ビッグ・ウェンズデー」(78年)と「恋におちて」(84年)。
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