今年流行した言葉を決める「2015 ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテンに、大ヒットした日めくりカレンダーの名称「まいにち、修造!」が選ばれた元プロテニスプレーヤーの松岡修造さんが1日、東京都内で行われた表彰式に出席。松岡さんは「誤解を恐れずにいうと、この賞は僕にとってウィンブルドンのベスト8よりうれしい。ウィンブルドンベスト8は自分の力で勝ち取ったものだけど、『まいにち、修造!』は違う。僕の言葉を感じ、支持して(くれたから)。応援が生きがいの自分にとって、これ以上うれしいことはない」とステージ上で熱弁をふるいながら喜んだ。
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さらに、「『まいにち、修造!』がなぜ(トップテンを)取ったか。皆さんの“辞書”で“松岡修造”を調べたら、いつも熱い男で一生懸命……(と書かれていると思う)。誤解しているんです。“修造辞書”で(自分を)調べたら、いつも不安で自信がなくて、どんなときも緊張する。でも前向きな言葉で進んでいこうと(書いてある)」と表現し、「だからこそ『まいにち、修造!』が(トップテン)取ったと聞いたとき、日本中に俺みたいに自信を持ってなくて、弱くて、毎日死にたいやつがたくさんいるんだと僕はそう感じた。流行語、流れていく言葉と書きます。流れは途絶えることもあるでしょう。でも、この流れを僕はより熱くしていきたい。だからこそ、日本中の松岡修造のような弱い人に言います。今日から君は毎日笑顔、毎日元気、まいにち、修造!」と独特な言い回しで熱弁し、会場を沸かせた。
同賞は1984年にスタートし、今年で32回目。「現代用語の基礎知識」(自由国民社)の編集部の調査で候補語を選出し、東京大学名誉教授の姜尚中さん、歌人の俵万智さん、ジャーナリストの鳥越俊太郎さんらが名を連ねる選考委員会でトップテンと年間大賞を選出した。トップテンには、「まいにち、修造!」のほか、「安心して下さい、穿(は)いてますよ。」「エンブレム」「五郎丸(ポーズ)」「SEALDs」「トリプルスリー」「爆買い」などが選出され、大賞は「トリプルスリー」「爆買い」が選ばれた。
表彰式後の会見で、「年間大賞を狙っていたか?」と聞かれた松岡さんは「はっきりいって(ノミネートの)50に選ばれること自体がおかしいし、自分の名前が入っている言葉自体おかしいじゃないですか。そういう意味では、50に選ばれたことが僕にとって最高の喜びでしたね」と語り、今回の受賞について、「現役を退いてから結婚した(妻の)松岡恵美子さん、もっとも僕を押し上げてくれた、弱気な僕を強くしてくれた恵美子さんにお礼を言いたい」と感謝の言葉を語った。
授賞式には、松岡さんのほか、お笑い芸人のとにかく明るい安村さん、福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐選手、東京ヤクルトスワローズの山田哲人選手らが出席した。
アベ政治を許さない(澤地久枝)▽安心して下さい、穿いてますよ。(とにかく明るい安村)▽一億総活躍社会(安倍晋三)▽エンブレム(東京五輪・パラリンピック競技大会組織委員会)▽五郎丸(ポーズ)(五郎丸歩)▽SEALDs(奥田愛基)▽トリプルスリー(柳田悠岐、山田哲人)▽ドローン(野波健蔵)▽爆買い(羅怡文)▽まいにち、修造!(松岡修造)