エリーローズ:初のフォトブックで「うそ偽りのない私」 大胆手ブラショット、赤裸々Q&Aも

フォトアートスタイルブック「ELLI-ROSE」への思いを明かすエリーローズさん
1 / 9
フォトアートスタイルブック「ELLI-ROSE」への思いを明かすエリーローズさん

 モデルでDJとしても活躍するエリーローズさんが、24日にフォトアートスタイルブック「ELLI-ROSE」(宝島社、1512円)を発売する。エリーローズさんが本を出版するのは、1998年にカメラマンの篠山紀信さんが撮影したファースト写真集「ELLIROSE」以来18年ぶり、2作目。30歳の節目に、初めてフォトブックを発売するというエリーローズさんは、スタッフにも自分から声をかけたといい「セルフプロデュースで、うそ偽りのない私を出せた。今のエリーローズを一冊に閉じ込めました」と手応えを語る。インタビューで、フォトブックへの思い、自身の仕事や美容、ルーツについても聞いた。

あなたにオススメ

 「ELLI-ROSE」は、写真家のホンマタカシさん、小浪次郎さん、piczoさんのほか、スタイリストの野口強さん、百々千晴(どど・ちはる)さんらが参加し、東京と英ロンドンで撮影を行った。デビューのきっかけとなった篠山さんとの写真集は「12歳で、まだうぶでピュアで、物語を見ているかのような感じだった」と振り返るエリーローズさん。今回、撮影は当初、日本だけで行う予定だったが、「ルーツの片方が欠けちゃうともったいないので行きましょうと、念願のロンドンロケが決まりました」と笑顔で語る。

 表紙は、ロンドンのホテルでpiczoさんが撮影したポートレートで「現地のハイファションを撮っている方々、今までと違う私が撮れたんじゃないかと思う。その中でも気に入っている作品」という。今まで撮影したことがないという自宅でのセミヌードは「ホンマタカシさんが、ピュアな部分、あどけない表情だったり、今の私をキレイに撮ってくれた」と喜び、「イギリスと、日本と、どっちもすてき。自信を持っていいっていえる作品ができました」と力を込める。裏表紙には、自身が選んだという大胆な“手ブラ”写真を採用し、「女性からもドキッとしますか? ここまで脱いだのは初めて」と笑いながらも、「ありのままの素の私。あんまりいやらしく見えない人なのかな。どこか親近感が湧くようなものになった」と自賛する。

 今回のフォトブックは、初のセミヌードだけではなく自身のこと、家族、友人、恋愛、仕事などについてもじっくりと語られている。130問以上のQ&Aは「ファンの皆さんが知りたいことを載せないと意味がない」と、自宅でのインタビュー中に、エリーローズさんがその場でインスタグラムで質問を募集したというから驚きだ。「お気に入りの香水は?」「口癖は?」などの単純なものから「彼氏はいる?」「黒歴史はある?」などの答えにくいものまで、すべてに回答している。「あれは大変でした」と振り返るが、「パスは意外となかったんです。リアルな質問が多くて、ファンは私のことを理解してくれている、ありとあらゆる角度から面白い質問が飛んできて、皆さんとこうやってつながっていくことができるんだ。今までにないやり方ですよね」と熱く語った。

 日本人の父親と英国人の母親を持ち、自身のルーツが二カ国あるエリーローズさん。「大変ではないんですけれど、自分が他人と違うという認識は小さい頃からあった。ハーフである以上、どこの国にいても自分がその国の人に見られないという壁に当たったりもした」と苦悩を明かす。だが、両親の影響で「プラスに考えたら『こんな人、(他に)いないじゃん』というふうにとらえられた。世界に一人しかいないこの個性を伸ばしていきたいというポジティブシンキングになれた」と、笑顔で語った。仕事も「モデルと音楽という大きな世界があって、頭の中が二つに分かれるくらい別の思考回路。ジャグリングをしながら、個別に分けて考えているから、行き詰まらない。どっちも長く、いい関係で付き合えて、長続きしている。大変ですけれど、天職なので幸せです」と思いを明かす。

 そんなエリーローズさんのパワフルな日常と美しさを支える秘訣(ひけつ)を聞くと「オーガニックまではいかないですけれど、なるべくナチュラルな食事。自炊をして、スーパーフードにも5年前から興味を持っています」と話す。体と心のメンテナンスには、約1時間かけるバスタイムが大事だといい、「悩んだり、落ち込んでいるときも、私はお風呂に入れば治ると思っているんです」と熱く語った。「今まで私をサポートしてみんなに対して感謝の気持ちと、ちょっとでも私の素の部分を知っていただけたら」といい、「ありのままの自分でいるためにも、あまり悩まないように。悩んだときは友達に相談して、なるべく中からハッピーでいることを心がけている。内面がハッピーだと外面も美しくなるんじゃないかと思います」とファンへ向けてアドバイスを送っていた。

 <プロフィル>

 1986年9月25日生まれ。英国人スタイリストの母と日本人フォトグラファーの父の間に生まれ、英語と日本語を話す。98年、12歳のときに篠山紀信さんの写真集「ELLIROSE」でデビューを飾り、ティーン誌などを経て、ファッション誌「ViVi」(講談社)モデルを10年務めた。現在は「sweet」(宝島社)などさまざまな雑誌に登場。2008年から始めたDJ活動も人気を呼んでいる。30歳となる今年2月24日に、初のフォトアートスタイルブック「ELLI-ROSE」(宝島社)を発売。26日に東京・パルコブックセンター渋谷店で発売記念イベントを開催する。詳細は特設サイトに掲載されている。

写真を見る全 9 枚

ブック 最新記事