音楽プロデューサーの小室哲哉さんが厚生労働省の肝炎対策普及啓発事業「知って、肝炎プロジェクト」の肝炎対策大使に任命され、28日、東京都内で行われたイベントで特別参与を務める杉良太郎さんから任命状を受け取った。2013年にC型肝炎と診断された小室さんは、同大使就任に「大変光栄です。僕の経験もふまえて協力できたら」と意気込みをみせた。
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小室さんは現在は陰性だが、治療を受けていた当時について「時期的にはまだ薬で治せなかったころ。インターフェロンの治療を受けて副作用を抑えるためにステロイドの注射を打つんですけど、性格が荒くなった。言動がいつもと違うね、といわれたり。まっすぐ歩けなくて気づいたら、足をぶつけて血だらけになっていたり」と振り返りつつ、「現在は(治療が)だいぶ楽になっていると聞いている。肝炎の検査をオススメしたいと思います」と自身の経験から語った。
小室さんは、大使として今後テーマソングも手がける予定で、「音楽でイメージを伝えるのは難しいが、杉さんたちが何か(肝炎について)お話になるときに検診を促すような楽曲にできたらいいなと思いますね」とコメント。杉さんから「特定の人が歌うのではなく、サポーターの方々がみんなで参加できる楽曲がいいのでは。外国でも歌える曲がいいと思う。世界に向けて、ね」と期待を寄せられると、小室さんは「大変な重責ですが、いろんな言語で歌っていただくのもいいかもしれないですね」と気を引き締めていた。
授与式には、スペシャルサポーターの石田純一さんと上原多香子さんも出席。小室さんは、3月に右足関節骨折で手術を受けたばかりのため松葉杖で登場し、イベント中も椅子に座っての参加となったが、「立つことくらいはできるようになった。全治3カ月なので、何もなければ6月には歩けるようになると思います」と経過を報告していた。