歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが、“最もすてきなお父さん”を選ぶ「第36回ベスト・ファーザー イエローリボン賞」に選ばれ7日、東京都内で行われた授賞式に出席した。昨年の6月に、妻でフリーアナウンサーの小林麻央さんが進行性乳がんであることを明かした海老蔵さんは、授賞式後の会見で1年を振り返って、「自分たちが発表したかったことではなかったけれど発表する形になりまして」と切り出し、「1年間、一進一退日々いろんなことを模索しながら、家族一丸となって一日一日大切に過ごしているという感じです」と語った。
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また、海老蔵さんは、「(自分は)支える側なので、最善の手を選択していくことを、いろんなことを学びながらやっていく。治すのは本人ですから、最大限のバックアップをしていくことが一番の回復への近道ではないかと考えている」とコメント。麻央さんが在宅していることについては「それはやっぱり、うれしいです」としつつも、「在宅はなかなか大変なので……いざ何かのときにさまざまなことを準備するのが家族の責任」と話した。そして、「家の中でも緊張感があり、舞台でも緊張感があり、こういうところ(会見)でも緊張感があり……、私はリラックスするところがない」と冗談めかして語った。
今回、学術・文化部門で受賞した海老蔵さんは、賞について「うれしいですね」と笑顔を見せる場面も。父になって変化したことを聞かれると「唯一、守るものができていくということですかね。責任感というか、独身のころにはなかったことですから。結婚して守るものができたというのは変わったな、と思います」と語った。
「ベスト・ファーザー イエローリボン賞」は、日本メンズファッション協会などが主催し、各界の著名人からその年の「ベストファーザー」を表彰するもので、「父の日」(6月第3日曜)を前に毎年発表されている。今年は学術・文化部門の海老蔵さんのほか、芸能部門でお笑いタレントのはなわさん、スポーツ部門でFC東京の大久保嘉人選手、経済部門で劇団四季会長の佐々木典夫さん、政治部門で鳥取県の平井伸治知事が選ばれた。海老蔵さんは2007年に同協会主催のベストドレッサー賞も受賞しており、狂言師の野村萬斎さんらと並ぶ9人目のダブル受賞となる。