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アニメ「あらいぐまラスカル」「赤毛のアン」などの世界名作劇場のキャラクターをリデザインした作品を描くイラストレーターの永見夏子さんの展覧会「永見夏子とモザイク展」が6月1日、多治見市モザイクタイルミュージアム(岐阜県多治見市)でスタートした。永見さんの作品のテーマの一つでもある「Peace(平和)」と「Piece(タイルの一片)」をつなげ、イラストやモザイク作品を通じて「幸せのかけら」を表現する展覧会で、前期は「あらいぐまラスカル」のイラストとタイル作品を展示。後期は、永見さんのオリジナル作品と、モザイクアーティスト作品を集める。前期は6月30日まで。後期は7月2日~9月1日。
5月31日に会場で発表会が開かれ、永見さんは「最初に多治見市さんから展示会のお話をいただいた時にはモザイクタイルと自分の作品との接点がはっきりと見つけられなかった」と明かし、「今年の初めに多治見市に足を運んでミュージアムさんでタイルや作品を拝見し、街中のタイル装飾などを見つけたりしているうちに自分の作品とのコラボレーションのアイデアが湧いてきました。ラスカルとモザイクの新しい組み合わせを楽しんでもらえたらうれしいです」と語った。
同ミュージアムの岩井利美館長は「今回の展示会を実施するにあたって永見さんにも多治見に足を運んでもらってモザイクタイルの魅力などを感じていただき、今回の展示に合わせてラスカルのイラストとタイルとのコラボレーション作品を制作していただくことができました。私も展示会場で作品を見ていると永見さんの世界感にどっぷりと浸ることができました。皆さんにも感じていただけると思います」と太鼓判を押した。
初日となった6月1日、永見さんは「展示の準備はミュージアムさんにお任せしていたので展示室に入った時に『うわー、すごい!』と率直に驚きましたしうれしかったです」と目を輝かせ、「普通の個展よりもお客様との距離が近くていろいろなご意見をいただきました。ファンの方々のお話を聞いてタイルの使い方など新しいアイデアも生まれてきました。今まではタイルを使った作品というのはあまり考えていなかったのですが、今回の展示を通してさらにいろいろ試したくなりました。今後たくさんやりたいことができたので後期の『モザイクアーティストとの共鳴』も期待してほしいと思います!」と呼びかけた。
同市の高木貴行市長も会場を訪れ「今回、多治見市のモザイクタイルミュージアムで永見さんの展覧会を実施できて光栄です。元々のご縁は多治見市職員が永見さんのイラストにほれ込んで、日本アニメーションさんにお願いをしたことがきっかけでした。永見さんに今回作っていただいた作品はタイルの新しい可能性を示してくれたと思っています。今回はイラストとタイルの融合でしたが、家族写真の周りにタイルを装飾したりしても面白いと思います。この展示をきっかけにタイルや多治見市に興味を持ってくれる方が増えることを願っています」と開催を喜んだ。