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平野莉玖:「決断力と行動力だけで生きてきた」 俳優業の展望語る 「さっちゃん、僕は。」で好演

「さっちゃん、僕は。」に出演中の平野莉玖さん スタイリスト:日夏(YKP)

 連続ドラマ「さっちゃん、僕は。」(TBS系、火曜午後11時56分、一部地域除く)に出演中の平野莉玖(りく)さん。アーティストやブランドオーナーとして活動する平野さんにとっては地上波ドラマ初出演となった本作。出演の経緯や役作り、今後の見どころ、俳優としての展望を聞いた。

 ◇陽気な大学生役を好演もドロドロした役に興味?

 ドラマは、朝賀庵さんの同名マンガ(集英社ジャンプコミックス)を基に、ダンス・ボーカルグループ「FANTASTICS from EXILE TRIBE」の木村慧人さん主演で実写化。“さっちゃん”こと小山内早智(中山ひなのさん)と遠距離恋愛中の片桐京介(木村さん)はひょんなことから、隣に住む人妻の国木田紫乃(石川恋さん)と関係を持ってしまうのだが……というストーリー。

 平野さんは出演オファーを受けた経緯を、「演じてみたい衝動に駆られた。好奇心旺盛な性格なので、俳優業をやってみたい気持ちもあった」と明かす。

 「大きな不安があったと同時に、素直にうれしい気持ちも強くて。お話があった段階ではどんなキャラクターで、どんな芝居になるかは想像つかなかったですが、監督ともお話ししていく中で、すてきな作品に携われたなと思っています」

 平野さんが演じているのは、京介の友人で明るく陽気な大学生・文也役だ。「大学生をやってみたかったので、大学に行ったらこんな人生だったのかなというのを想像しながら芝居をしました」とにっこり。「キャラクター的には僕に似ている。明るくてポジティブでムードメーカーという性格は近しい部分があった。やりやすかったし、自然に芝居ができました」と撮影を振り返る。

 文也を演じる上では「テンション」を意識したという。「しっかりした部分もある程度ありつつ、盛り上げる役割でもある。ドラマのストーリー的には刺激的で、見ている人がドキドキ、ハラハラする展開もある中で、文也が出てくるシーンは癒やしというか。ストーリーの緩急になれば」と意図を説明する。

 「京介のような役に興味は?」と水を向けると、平野さんは「やってみたいけど、ちょっと怖い。できるのかな……?」と口にし、「いつかはそういう役もできるような俳優になれたら」と思いをはせる。

 今後の見どころを聞くと、「7話からいろいろととんでもない展開になっていきます。さっちゃんも、うぶ過ぎるのが怖い一面も。文也としては見ている人にホッとしてもらえるような役回りになれればと思いつつ、最後の最後に『文也、そんなことになっちゃうの!』とびっくりさせるかも(笑い)。最後まで楽しんでください」とアピールした。

 ◇「挑戦し続けることが楽しい」

 舞台や短編ドラマの出演経験はあるものの、今作で本格的な俳優業への進出となった平野さん。今後について「俳優として今後もやっていきたいし、俳優として成長していければ」と意欲をのぞかせる。

 「いろんな役をやることで、それぞれの人格を自分の中に入れ、いろんな感情を持ち、いろんな性格の人の目線を知りたい。自分自身どこまでやれるのかという思いもある。俳優は続けていきたいです」

 憧れの俳優を「山田孝之さん、小栗旬さんはカッコいいし、芝居もすごいなと思う」と挙げた平野さん。自身の俳優としてのストロングポイントについて「仕草や目の動きといった細かい表現」と掲げる。

 「ファンの方から『仕草だったり目の動きだったり、細かい表現がすごい』と言っていただきました。でも演じているときはあまり意識していなくて、役の感情になっているから自然とやっていて、そういう部分はもっと鍛えていけるのかなと思います」

 挑戦してみたい役は「サイコパス」な役だといい、「文也が割と自分に近しく演じやすかったので、自分とかけ離れた役をどこまでできるのかは気になります。それこそ演技力が試されるだろうし、自分とは真逆の性格の持ち主をやってみたい」と目を輝かせる。

 さまざまな顔を持つ平野さんだが、「やりたいと思ったことはやっていく性格。気がすむまでやらないと気がすまない」と自己分析。「挑戦し続けることが楽しいし、いつか終わってしまう人生なので、とことんやってやろうかみたいな思いは常にある」と持論を語る。

 「すべての物事において決断力と行動力だけで生きてきたので、自分の中では止まったら終わり、迷うようになったらダメだなと。仮に気になることがあっても走り続ける。もし立ち止まったら、これは違うなと決断しちゃいますね」(取材・文・撮影:遠藤政樹)

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