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すがちゃん最高No.1:AD時代のいじめ、7年間テレビ出演ゼロ つらい状況も「ここから駆け上がったらかっこいい」 強いメンタルを保つ秘訣とは(インタビュー後編)

すがちゃん最高No.1さん

 お笑いトリオ「ぱーてぃーちゃん」のツッコミ担当・すがちゃん最高No.1さんが、中学1年生で一人暮らしをしていた自身の過去や、型破りな父親とのエピソードなどを赤裸々につづった初エッセー「中1、一人暮らし、意外とバレない」(ワニブックス)が好評を博している。インタビュー前編では、自身の生い立ちや亡き父への思いを語ってもらったが、後編では、つらい状況でも強いメンタルを保つ秘訣(ひけつ)や、今後の展望について話を聞いた。(前後編の後編)

 ◇「ツッコミ力」が何より大切

 中学1年生から一人暮らしをしていた少年時代を経て、高校卒業後は映像系の専門学校に入学したすがちゃん最高No.1さん。やがて、番組制作会社にADとして入社するが、最初に“チャラい”あいさつをしたことが原因で、先輩からいじめられてしまう。

 「すぐ仲良くなるにはチャラめのほうがいいのかな? と思って、(お笑いコンビの)EXITみたいなあいさつをしたら、常識ないヤツだと思われて嫌われました」と振り返り、「バカつらかったですね。円形脱毛症みたいになりましたし。でも、自分が悪いなと思いましたし、ここから駆け上がったらかっこいいなという気持ちで乗り越えました」と当時の心境を明かす。

 どんな時でも前向きなすがちゃん最高No.1さんだが、強いメンタルを保つための秘訣はあるのだろうか。

 「とにかく考えることですね。何か良くないことが起きた時、1個ずつどうしていったらいいか考えて、解決策を導き出すこと。頭を使うのが一番です。悩むことは大事だと思うので、嫌だなーっていう感情に負けちゃダメ。まず考えること。そのあとに、『悩んでる自分かっこいい』って思う(笑い)。落ち込んでいる人って哀愁が出ていてかっこいいから。頭を使って、かっこつけるようにしたら、メンタル強くなるんじゃないですかね」と語る。

 また、芸人になる前から「ツッコミ力」を何よりも大切にしてきたといい、「嫌なことがあった時に、『嫌だな~』って落ち込むよりも、『嫌なんかい!』ってツッコんだほうが気分が軽くなるじゃないですか。ツッコミの視点を大切に生きてきたら、メンタルの強さが磨かれたみたいです。悩むことはありますけど、病んだりすることはないですね」と笑顔を見せた。

 ◇「うそみたいに売れていなかった」過去と今後の展望

 すがちゃん最高No.1さんは、2021年に信子さん、金子きょんちぃさんと共に「ぱーてぃーちゃん」を結成。2022年の元日に放送された特別番組「ぐるナイ『おもしろ荘』」に出演し、一躍注目を集めた。それ以前には「パーティーズ」というコンビで活動していたが、2020年に解散するまで、一度もテレビに出演したことはなかったという。

 当時の状況について「うそみたいに売れていなかった」と回顧し、「いろんな人のアドバイスに耳を貸さず、漠然とやっているだけだったのを見直しました」と説明。

 「さすがに売れたかったので、人からもらった言葉ややり方を自分の教科書にして、意識的にやるように心がけました。僕はすごく面倒くさがりで自堕落なんですが、1年間好きなお酒を断つなど、売れるために必死でした」

 そこからブレークし現在の活躍があるが、「気持ち的には当時と何も変わっていないですし、ブレークした感覚もないんです。もっと売れたいです」と更なる高みを目指す。

 今後の展望を聞くと、「MCをやりたいです。自分の冠番組で、いろんな人が輝く番組を作りたいですね。僕はテレビが好きで、小さい頃から『行列ができる相談所』など、トーク番組を見てきました。寂しい夜はバラエティーを見ていましたし、新聞のテレビ欄を見て、1週間分の視聴スケジュールを組み立てるくらいテレビ中心で生きていたんです。だから、いずれは絶対にMCをやってみたいです」と目を輝かせる。

 最後に、自身のエッセーの見どころについて、「こんな愉快な生き方があったんだと思っていただければ」とコメント。「もしも破天荒度合いを競う大会があったら、親父は全国大会に出られるレベルだと思うので、そんな親父の愉快な生き方と豪快さを見ていただけたらうれしいです。笑いあり、涙ありの1冊になっております!」とアピールした。

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