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昨年「九十歳。何がめでたい」で、90歳で映画単独初主演を務めた俳優の草笛光子さん(91)が、4月公開の映画「アンジーのBARで逢いましょう」(松本動監督)でも主演を務めていることが明らかになった。突然町にやってきてバーを開く謎多き”お尋ね者”のアンジーを演じる草笛さんは「この映画は珍しく肩に力が入らず、自然に柔らかく演じることができました。アンジーが映画の中で生き生きしていると感じていただければうれしいです」と語っている。
「風に吹かれた」と突然町にやってきて、いわくつきの物件でバーを開いたアンジー(草笛さん)が、「本当に怖いのは人間だけだ」「過去に追いつかれると食い殺されちまうからね」といった心に刺さる名言を厳しくも優しく投げかけ、悩み多き町の人々をだんだんと変えていくというストーリー。大林宣彦監督などの助監督を長年務めた松本動監督がメガホンを執り、「私立探偵 濱マイク」シリーズ、「十三人の刺客」などを手掛けた天願大介さんが脚本を担当したオリジナル作だ。
アンジーに二つ返事で物件を貸す大家の熊坂役を寺尾聰さん、女手ひとつで息子を育てる美容師・満代役に松田陽子さん、満代の息子で悩みを抱える高校生・麟太郎役に青木柚さん、石材屋の息子・政志役に田中偉登さん、古い迷信にとらわれる梓役に石田ひかりさん、そして謎の青年役をディーン・フジオカさんと豪華キャストが共演する。
草笛さん「この映画は不思議な映画です。風が吹くように現れた得体の知れない女が出会った人の人生をそっと変えてしまいます。」とコメント。豪華な共演陣についても感謝を述べつつ、寺尾さんについては「若い頃私の息子役をなさったご縁でプライベートでもずっと仲良くしていましたが、久しぶりの共演はとてもうれしかったです」と話し、「ディーン・フジオカさんもかっこよく登場されるし、石田ひかりさんも面白い役どころで、どちらのシーンも楽しかったです」と撮影を振り返った。4月4日公開。