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日向坂46正源司陽子:声にコンプレックスあった 映画「ゼンブ・オブ・トーキョー」インタビュー 熊切和嘉監督に聞く“役者・正源司陽子”の魅力

映画「ゼンブ・オブ・トーキョー」で主演する日向坂46の正源司陽子さん(右)と熊切和嘉監督

 アイドルグループ「日向坂46」の4期生11人が出演する映画「ゼンブ・オブ・トーキョー」が、10月25日に全国公開される。演技初挑戦の11人が、修学旅行で東京を訪れた個性豊かな女子高生を演じる青春劇。クランクアップした主演の正源司陽子さんと、メガホンをとった熊切和嘉監督に今作の撮影秘話などを聞いた。

 ◇撮影は「結構ムチャブリ」も?

 --正源司さんは演技初挑戦で初主演となりました。

 正源司さん:いまだに実感が湧かず、夢のようです。昔からお芝居への憧れも強くて、このような形で叶(かな)ったのは幸せです。4期生がみんないてくれたのも幸せでした!

 --監督は、正源司さんの芝居をどのように評価していますか。

 熊切監督:演技も良かったですし、表現力がすごく高い。あとやっぱり僕は、彼女の面構えが映画向き、スクリーン映えするんじゃないかと思っていて。映画を見てもらえたら分かると思うのですが、良い意味で“少年っぽさ”があるんです。それがすごく(主人公の池園の)キャラクターにも合っていました。

 正源司さん:(照れ笑いしながら)ありがとうございます! 撮影は本当に楽しかったのですが、若干不安があったので、ありがたい言葉をいただけて安心しましたし、うれしいです。

 --アイドルのパフォーマンスと演技の違いはありましたか。

 正源司さん:アイドルの時は輝いている姿をお見せすることが多いのですが、今作は普通の女子高生の役だったので、いかに等身大の女子高生として居られるか意識して……(周囲との)掛け合いも大切にしました。たくさん苦戦しつつも、とても楽しかったです。

 --撮影で印象に残っている出来事はありますか。

 熊切監督:結構ムチャブリしましたよね? 台本にないことを突然やってという(笑)。

 正源司さん:ありました! 初日の撮影で(一般の)外国人の方にチェキを撮っていただきたいとお願いするシーンがあったのですが、頑張って英語で伝えて……あれは使われていますか?

 熊切監督:もちろん!

 正源司さん:うわぁ~(笑)! でも、いただいたムチャブリに全力で答えていくのもすごく楽しかったです。

 ◇「ジブリの主人公みたい」

 --東京都内のさまざまな場所がロケ地となりましたが、思い出に残った場所はありますか。

 正源司さん:普段あまりお出かけしないタイプの人間なので、(撮影をきっかけに)私自身も東京を知ることができて! 先日上野に遊びに行ったときに、見覚えあるなって思ったら、撮影で来たことがあるって(笑)! 早めの聖地巡礼ができました(笑)

 --他にも思い出の場所はありますか?

 正源司さん:それこそスカイツリーさんと日向坂46がコラボしている時になかなか行けなくて……でもコラボ最終日にギリギリ撮影で行ったんです(笑)。すごくうれしかったです!

 熊切監督:コラボのおかげでスカイツリーで撮影できたんですよ。

 正源司さん:そうだったんですか!?

 熊切監督:普通だったらもっとお金がかかるんですけど(笑)。ありがたいことに、ぜいたくな画(え)を撮らせていただきました。

 --改めて“役者・正源司陽子”の魅力を教えていただけますか。

 熊切監督:大体さっき言った感じなんですけど、僕は彼女の声がいいなって。どうってことないことを言うセリフも、そこに気持ちが乗っかったときにすごく胸を打つものがあるのは撮っていて感じました。環境さえ整えれば、すごく心に響くことを言ってくれました。

 --正源司さんの声の魅力について、具体的に聞かせてください。

 熊切監督:なんとなく本当を感じるというか、上辺だけじゃない感じがしました。

 --声を褒められたことはこれまでありましたか。

 正源司さん:まったくなくて! 逆に声に若干のコンプレックスもあったので、今なくなりました(笑)。

 --コンプレックスがあったんですか。

 正源司さん:たまに女性らしくない声のときがあるので、もうちょっと女の子らしくなろう!って意識したりすることも(笑)。でもこうして褒めていただけて、うれしいです。

 --試写を拝見して、筆者は正源司さんの“主人公感”が強いとも感じました。

 熊切監督:ありますよね! ジブリの主人公みたいと言いますか(笑)。池園の(性格の)おてんばで、ちょっとドジで、心根がすごく良いヤツって言うのがハマったのかなって気がします。

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