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市原隼人:役にのめり込むあまり「私生活でも笑顔が引きつって…」 陣内孝則と18年ぶり共演「大人としてセクシーになっていた」

連続ドラマ「WOWOW×テレビ東京 共同製作連続ドラマ ダブルチート 偽りの警官 Season2」の完成披露試写会に登場した市原隼人さん

 俳優の市原隼人さんが6月27日、東京都内で行われた、主演を務める連続ドラマ「WOWOW×テレビ東京 共同製作連続ドラマ ダブルチート 偽りの警官 Season2」の完成披露試写会に登場。刑期を終えたばかりの謎の詐欺師、田胡悠人を演じる市原さんは、役作りについて、「二面性を持っている人間。詐欺師として振る舞っているときと、一人になったときの田胡悠人の本性や本音のギャップや居方、形ではなくあり方を深く入っていこうと」とかなりのめり込んだといい、「これが怖い。私生活でも何か笑顔が引きつってしまったり、声が出てこなくなるような感覚を覚えた」と明かした。

 市原さんは今作について、「本当に難しかった」といい、「こんなに迷いながら、考えながら、集中しながら、作品と向き合ったのは初めてかもしれません。答えを求めれば求めるほど答えが遠くなっていくような、そんな感覚でした」と語った。

 イベントには、淵上泰史さん、陣内孝則さん、波多野貴文監督も出席。冒頭、陣内さんは、「WOWOWさんには何本も出演させていただき生活も安定してきた。よく漢字と違う読み方、例えば本気と書いて『マジ』や運命と書いて『さだめ』とかあるけど、僕の場合、感謝と書いて『WOWOW』と読みます」とユーモアたっぷりにあいさつ。続けて「主役の市原さん、俳優としてベクトルが上向いている淵上さんの2人を踏み台に芸能界でのし上がっていきたい」と宣言し、周囲を笑わせた。

 陣内さんは、「実はこの作品を撮る前に肺がんの手術をして」と告白。「ドラマを降りる話もしていたけど、お医者さんからは『ステージ2Aです。手術して1週間ほど自宅療養すれば翌日から仕事できますよ』と言われた」と振り返り、「転移もなかったし、なんなら術前より元気なんじゃないかな」と笑顔で話した。

 そんな陣内さんと映画「チェケラッチョ!!」(2006年)以来、18年ぶりの共演に市原さんは、「うれしかった。照れくさいけど、少しでも大人になった自分を見ていただいて、胸を借りるような思いで芝居させていただきました」と照れ笑い。陣内さんも「市原君と初めて会ったとき、もう出来上がっていた。ずっと主役を張っていく人だなと。18年ぶりに会ったら大人としてセクシーになっていたし、主役を張る人はこうじゃないと、という熱量を感じた」とたたえた。

 ドラマは、Season1 で“詐欺師K”という裏の顔を持つ警察官・多家良啓介(向井理さん)が、正義と悪を使い分けながら法では裁けない悪を裁く姿を描いた。続編となるSeason 2では、かつて海外拠点の特殊詐欺で逮捕された経験を持つ田胡悠人(市原さん)が主人公。出所した田胡が詐欺会社のライドクリーンに入り込み、圧倒的な詐欺の知識とセンスを武器に成り上がっていくが……と展開する。6月29日からWOWOWプライム、WOWOWオンデマンドで毎週土曜午後10時に放送・配信される。

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