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人気演劇「TRUMP」シリーズの完全新作テレビアニメ「デリコズ・ナーサリー」の第1、2話先行上映会が7月11日、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場(東京都港区)で行われ、ダリ・デリコ役の森田成一さん、ゲルハルト・フラ役の小西克幸さん、ディーノ・クラシコ役の佐藤拓也さん、舞台でフリーダ・デリコを演じた愛加あゆさん、クラウスを演じた陳内将さんが登壇し、アニメと舞台のキャストがイベントで共演した。
ダリ役の森田さんが客席に「アニメは面白かったですか?」と質問を投げかけると、会場からは温かい拍手が送られた。自身が演じるキャラについて聞かれると、ゲルハルト役の小西さんは「ゲルハルトは血統を大事にしている。作中キャラクター内で一番真面目で厳しいキャラという印象がある」と語り、「あまり今まで演じることがなかったタイプのキャラクター。ただ演じるのは楽しい」と語った。
ディーノ役の佐藤さんが「普段演じるキャラクターとは真反対。同僚にいたら少し嫌かもしれません」と笑顔を見せ、「ただ仕事はできるし、ストーリーが進行するにつれていい人かもしれないという印象を持つようになった」と話すと、森田さんや本編を見た舞台キャストもうなずいていた。
アニメの印象を聞かれた愛加さんは「舞台でキャラクターを演じた身としては感無量。まさか『TRUMPシリーズ』がアニメになるとは思わなかった。世界の広がりを感じた」と感激している様子だった。ティーチャークラウスをイメージした衣装で登壇した陳内さんも「アニメから舞台というメディアミックスはあるが逆のメディアミックス化に驚いた。僕も肩を温めてますよ」と笑いを誘う一幕もあった。
イベントでは、追加キャストとして、フリーダ・デリコ役の茅野愛衣さん、クラウス役の三木眞一郎さんが出演することも発表された。
最後に森田さんは「本日はご来場いただきありがとうございました。末満さんが考えた世界観が存分に再現されていると思うのでぜひご期待ください。アニメとあわせて舞台『マリオネットホテル』もよろしくお願いします!」と呼びかけ、大きな拍手に包まれながらイベントは幕を下ろした。
「TRUMP」は、2009年に劇作家の末満健一さんによって上演されたオリジナル演劇で、累計動員数は14万人以上を誇る。これまで、コミカライズや劇中歌コンサートなども展開されてきた。吸血種と人間種が共生しながらも反目する社会で、永遠の命を持つとされる伝説の吸血種・TRUMPの不死伝説に翻弄(ほんろう)されていく人々の血と命を巡る物語が描かれてきた。
アニメは、高貴な貴族の吸血種たちが我が子の育児に奮闘する裏で、TRUMPにまつわる怪しい陰謀が渦巻く……というストーリー。名門中の名門とされる特級貴族家系のデリコ家の当主であるダリ・デリコを取り巻く因縁の物語が描かれる。錦織博さんが監督を務め、伊東葉子さんがキャラクターデザイン、総作画監督を担当し、J.C.STAFFが制作する。8月7日からTOKYO MXほかで放送される。