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東山紀之さんが主演するスペシャルドラマ「必殺仕事人」(ABCテレビ・テレビ朝日系)の最新作が12月29日午後9時から放送されることが明らかになった。新たな仕事人役で、松下奈緒さんの出演も発表された。
「必殺仕事人」は、1972年の「必殺仕掛人」から20年にわたって「必殺」シリーズとして放送された時代劇。2007年に東山さんを主演に迎えて約15年ぶりにスペシャルドラマとして復活し、以降、連続ドラマやスペシャルドラマとしてたびたび放送されている。今年の1月に放送されたスペシャルドラマで、仕事人の瓦屋の陣八郎が壮絶な最期を遂げ、遠藤憲一さんが卒業となり話題を呼んだ。
今回は陣八郎を失ったことで大きな喪失感をかみしめる渡辺小五郎(東山さん)、経師屋の涼次(松岡昌宏さん)、リュウ(知念侑李さん)、花御殿のお菊(和久井映見さん)に予期せぬ自体が巻き起こる。ただでさえひとり少ない状況で裏稼業をこなしていく中、、リュウは慕っていた陣八郎の死で抜け殻のようになり、仕事にも影響が出始める。
松下さんが演じる髪結い師の棗(なつめ)は、腕がよく、指名が後を絶たない髪結い師で、最愛の夫が商売相手にだまされて自ら命を絶ったというつらい過去を持つ。恨みを胸に生きてきたある日、お菊から仕事人稼業に誘われる……という役どころ。16年ぶりの女性仕事人誕生となる。
棗の得物は、髪結い師ならでは、髪の毛を束ねるひも・元結(もとゆい)。松下さんが、元結や刀などの武器を手に、美しく、激しく、派手な立ち回りを披露する。
東山さんは松下さんについて「仕事人は、やはり汚れ役なので、きっと覚悟をもってこの撮影に臨まれたんだと思いますので、僕はその思いも受け止めていきたいですね。松下さんが殺しをするシーンを拝見したんですが、激しくもあり、かっこよくもあり、とてもハマッていました。最初は誰もが熱の高いこの現場の雰囲気に戸惑うと思うんですが(笑い)、松下さんは、いろいろなことをきちんと受け止めてらっしゃったので、安心しました」と太鼓判。
また、16年目となる石原興監督とのタッグについて「監督はカメラマン出身で、数々の女優さんを美しく撮ってきた方なので、画(え)が本当に素晴らしいんです。なので、僕らはその画の中にきちんと収まるようにする、ということが一番大事だと思っています。そういった先輩たちが築き上げてきた『必殺仕事人』が50周年を迎え、さらに新しい仕事人を迎えます。新たな局面を迎える今作も、ぜひご覧ください」と呼びかけている。