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解説:「機動警察パトレイバー」新作「EZY」は原点回帰か 初期OVA「アーリーデイズ」の“伝統のスタイル”がよみがえる

アニメ「機動警察パトレイバー EZY」のAV-98Plus イングラム(イングラム・プラス)のフィギュア

 アニメなどが人気の「機動警察パトレイバー」の新作アニメ「機動警察パトレイバー EZY(イズィー)」が全3章、全8話構成となることが話題になっている。第1~6話は一話完結のオムニバス形式、第7、8話は連続したストーリーとなる。「機動警察パトレイバー アーリーデイズ」を思い起こしたファンも多いようだ。そもそも「アーリーデイズ」とは?

 ◇傑作「二課の一番長い日」

 「アーリーデイズ」は1988年4月~1989年6月に展開された全7話の初期OVA(オリジナル・ビデオ・アニメ)。マンガ家のゆうきまさみさん、脚本家の伊藤和典さん、メカニックデザイナーの出渕裕さん、キャラクターデザイナーの高田明美さん、押井守監督によるクリエーター集団「ヘッドギア」によって生まれた。

 第1~4話は一話完結のオムニバス形式で、コメディーやホラー、鋭い社会派ドラマなど特車二課の日常と事件をバラエティー豊かに描いた。第5、6話の前後編エピソード「二課の一番長い日」は、1993年公開の劇場版アニメ第2作「機動警察パトレイバー2 the Movie」の原形になったとも言われている傑作だ。

 「アーリーデイズ」は大ヒットし、その後の「パトレイバー」の人気を決定づけた。

 ◇番外編の連続

 新作「EZY」は、第1章「トレンドは#第二小隊」「閑中妄あり」「ホンモノが一番」が5月15日、第2章「ワインと銃弾」「あさき夢みし」「恋のサバイバル」は8月14日、第3章「おもちゃの国・前編」「おもちゃの国・後編」が2027年3月に上映される。「EZY」は「アーリーデイズ」が築き上げた“伝統のスタイル”を令和の時代によみがえらせようとしているようにも見える。

 「EZY」の監督を務める出渕さんは昨年12月、名古屋市内で開催された国際アニメ映画祭「第1回あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル(ANIAFF)」の「アーリーデイズ」の上映会で「『パトレイバー』の本質は、番外編っぽさの連続という気もしている。一話完結で、王道ではなく、番外編としての連続の『パトレイバー』を目指している。そこが『パトレイバー』だと思っている人の期待を裏切らない出来になっている」とも話していた。

 出渕さんは「今の時代に『パトレイバー』はどう受け取られるのだろうかとも思いましたが、本作では原点に立ち返り、一話完結型とし、王道ではなく番外編的なエピソードの連続体としての『パトレイバー』を目指しました」ともコメントしている。

 「EZY」は、令和の時代に「パトレイバー」の神髄を伝えるための最適な形なのかもしれない。“原点回帰”となる新たな「パトレイバー」は一体どうなるのか。期待が高まる。(阿仁間満/MANTANWEB)

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