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湯浅政明監督:新潟で“幻の短編”上映 気になる新作は「いろいろな企画をやっています」

「湯浅政明とアニメーションの動き 短編特集」に登場したプログラム・ディレクターの数土直志さん(左)と湯浅政明監督

 新潟市内で開催中の映画祭「第2回新潟国際アニメーション映画祭」で3月16日、湯浅政明監督の短編特集「湯浅政明とアニメーションの動き 短編特集」が上映された。同特集では“幻の短編”とも呼ばれている「スライム冒険記 ~海だ、イエ~~」(1999年)や監督デビュー作「なんちゃってバンパイヤン」(1999年)などを上映。「スライム冒険記 ~海だ、イエ~~」は、雑誌「Vジャンプ」(集英社)で連載されたかねこ統さんのマンガが原作のアニメで、イベントで上映された。湯浅監督は「(アナログとデジタルの)移行期だったので、最初で最後のフィルム作品です。アナログ感が楽しかった。それが出るような感じでやっています。イベント上映だったので、映画を意識して作っていました。すごく久しぶりの上映です」と語った。

 「なんちゃってバンパイヤン」は、テレビアニメ「バンパイヤン・キッズ」のパイロット版として制作された。アニメーター出身の湯浅監督は、監督になった経緯を「『クレヨンしんちゃん』でコンテを描いた時、面白かった。アニメーターとして思うように描けなくて、伸びしろがないと思っていたので、これは天職かもしれない!となった。周りには反対されました。映画とは何か? 脚本は?と勉強しながら作ってきました」と話した。

 湯浅監督は、2021年公開の「犬王」以降、作品を発表していない。新作の話題になると「いろいろな企画をやっています。なくなるものも進んでいるものもあり、進んでいるものでまたお見せするタイミングがあるかな?」と話していた。

 同特集では「夢みるキカイ」(2007年)、「キックハート」(2012年)、「『アドベンチャー・タイム』フードチェーン」(2014年)も上映された。

 同映画祭は、長編アニメのコンペティション部門を設けたアジア最大級の祭典を目指し、新潟から世界にアニメという文化を発信していくのが狙い。第1回が2023年3月17日~22日に新潟市内で開催された。第2回は、3月20日まで開催される。

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