この「錦織圭 インタビュー」ページは「錦織圭」のインタビュー記事を掲載しています。
左膝を故障していたプロテニスプレーヤーの錦織圭選手の8カ月ぶりの復帰戦となる男子テニスマスターズ1000大会「マイアミ・オープン」が3月20日深夜に開幕。WOWOWでは1回戦から決勝までWOWOWオンデマンドでライブ配信する。2日目に登場する錦織選手が現在の心境や今後について語った。
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--8カ月ぶりにツアーに戻って、今どんな気持ちですか?
意外と穏やかな感じです。もちろんうれしいですし、やっと膝も十分に試合ができるくらいになってきたので、うれしい気持ちとまだまだ不安もありますけど、試合をやってみないことには、自分がどの位置にいるのか分からないので、いろいろな気持ちが入り混じっています。
--ツアーに戻ってきて、懐かしい選手には会えましたか?
会う人と会う人にみんなにあいさつして、あいさつだけで大変ですね。ティアフォー選手に会った時は「お前まだいたのか!?」と言われました。ニュージェネレーションに、もう時代を渡してもいいんじゃないかと冗談交じりに言われました(笑い)。
--膝の具合はいかがですか?
動きで言うとまだフルではないという印象です。もちろん怖さもありますし、痛みもまだゼロではないので、でも十分試合はできるようになってきていると思います。昨日もセットの練習もできましたし、2セットでもできたので、何とか大丈夫だと思います。
--マックス・ミルニーコーチに代わり、岩渕聡コーチを招聘。どういう経緯があったのですか?
マックスコーチに関しては突然の出来事(脳腫瘍で手術を受け成功)だったのでとても心配しています。今までなじみもあった岩渕コーチにお声掛けをさせていただいて、現状、今は短期間だけヘルプしてもらう形で(トーマス・)ヨハンソンコーチとも並行して今は2名体制です。これからどうしていくのかはチームで検討していきます。
--ヨハンソンコーチと組んでみていかがですか?
印象としては非常に良いです。自分の得意な部分をしっかり伸ばしてくれると思います。まだ始まったばかりなので、自分のプレーがガラッと大きく変わる事はないでしょうが、これから少しずついろんなことに取り組んで、良いプレーヤーになれそうだなと感じています。
--サーブに関するトレーニングは何か取り組まれていますか?
この1カ月前ぐらいから少し直して、まだまだ形にはなっていないですけど、改善ポイントはいくつかハッキリしています。サーブに関しても短い期間でぱぱっとやって直せるものでもないので、長い目でみてやっていきます。
--復帰戦がマスターズ1000というのはタフだと思いますが、どのような決断があったのですか?
本当は前週のフェニックス(チャレンジャー)などに間に合えばよかったのですが、膝の状態がギリギリだったので、マイアミが距離的にも近かったこともあり、本当に偶然タイミングが合ったっていう感じです。
--この8カ月間、どのようなメンタルで過ごされてきましたか?
一連の時間のなかで、それぞれのタームで違った厳しさがあって、最初と中盤と最後、治りかけのところは、それはそれでまた本当に苦しくて。試合に出るというゴールが目前に見えてきているのに、身体の他の場所に痛みが出たり、1歩進んで2歩下がるようなことが続いていたので辛かったですが、結果的に試合ができるところまできたので、とりあえず今、楽しんでやっています。
--引退の文字がよぎる事はありましたか?
それはないですね。
--連戦を迎えるにあたっての意気込みを聞かせてください。
スケジュール管理をうまくやっていかないと、自分の体もギリギリというか、強くはないんだな、っていうところを痛感したので、連戦は基本的に無理でしょうし、試合が続けば続くほどその分休みも取らなくてはいけないし、そのあたりのスケジュール管理は、うまくやらなきゃいけないというのは強く感じています。
--今後の目標を教えてください。
今のところないですね。ここからの数大会をしっかりとこなせれば、その先にまた目標なども見えてくると思うので、数試合出てみて調整を重ねてみることですね。
--初戦の相手、オフナー選手の印象を教えてください
まだそんなにチェックしてないのですが、フラット系のテニスをするような印象があります。練習なども一緒にしたことがないので、どんなプレーをするのか、あまり分かっていない状況です。
僕にとっても有利だと思うのですが、サーフェスが非常に早いので、彼のフラットのプレーと対峙してどうなるのかな?という感じですね。
--念願のアルカラス選手、シナー選手が出場する大会です。意気込みを聞かせてください。
まださすがに対戦はしたくないですね。もうちょっと自分の調子が上がってきたらいいですけど、シナー選手もミスショットが減ってめちゃめちゃ強くなっていますし、あれだけ強打できる選手って今までそんなにいなかったと思うので、(いつか)対戦することができたら楽しみです。