この「高橋恭平 インタビュー」ページは「高橋恭平」のインタビュー記事を掲載しています。
10月31日から放送・配信される連続ドラマW-30「ストロボ・エッジ Season1」(WOWOW)でダブル主演を務める俳優の福本莉子さんと人気グループ「なにわ男子」の高橋恭平さん。共演しての印象や、演じた役柄について聞いた。
◇同世代の関西人が多い現場で「気が楽でした」
原作は「アオハライド」「思い、思われ、ふり、ふられ」で知られる咲坂伊緒さんの同名マンガで、連続ドラマ化は初めて。Season1/Season2の2部作構成で放送・配信される。福本さんは、恋という感情を知らずに日々を過ごしていた高校生・木下仁菜子、高橋さんは、仁菜子が惹(ひ)かれていく同級生の一ノ瀬蓮を演じる。
--共演して、初対面の時から印象が変わったことやお互いの魅力をお聞かせください。
福本さん 本読みの時に初めてお会いして、その時は「これからよろしくお願いします」っていう一言ぐらいでしたが、お互い関西出身ということもあって、撮影の合間に関西弁で話すこともありました。本当に話しやすかったです。
高橋さん しゃべるときは関西弁寄りでしたね。がっつり関西弁っていうよりは、標準語が混ざりつつも素が出て関西弁になるみたいな感じでした。(山下)幸輝も小坂(菜緒)さんも関西人なので、こんなに関西人の方が多い現場は初めてで、しかも同世代でしたし、それだけでも気が楽でした。Season1・2と同時期で撮影していて、その期間はほぼ毎日一緒にいたので、撮影が終わる頃にはみんなと仲良くなりました。
--役作りをする上で、原作からヒントを得た部分はありますか?
福本さん とにかく原作を読み込んで、仁菜子の表情や動きを研究していました。仁菜子が恋を知るところから始まるので、恋を知って、どんどん成長して、新しい感情に出会っていって……という、その一つ一つの感情が、原作では丁寧に描かれているので、そこをヒントにしながらお芝居をしていました。
高橋さん 蓮は口数が多いわけではないので、仕草や表情を大事にしました。Season1とSeason2では、蓮の置かれている状況も違うし、(彼女の)麻由香といるときと仁菜子といるときの違いもあります。そういう細かい部分を意識しながら演じていました。
--お互いの役の魅力を聞かせてください。
福本さん 蓮くんってすごく不器用で、一見何考えてるかわからないところがあるんです。でもその根の優しさみたいなところが、高橋さんいもあって、クールそうに見えてすごく周りを見ているし、差し入れとかも現場でたくさんしてくださって、そういう優しさが蓮くんと通じるところがあるんじゃないかなって思います。
高橋さん 仁菜子はまっすぐで素直な子で、本当に何を考えてるかすぐわかるような、蓮とは真逆なんです。福本さんもすごく元気で、座長としてどの共演者とも分け隔てなく接していて、仁菜子にぴったりだったなと思います。
◇好きな人に恋人がいたら思い続ける? 諦める?
--お2人は仁菜子みたいに好きな人に恋人がいても、ずっと一途に思い続けることができますか?
高橋さん 仁菜子はほんますごいなって思いますね。(相手が)いるってわかったら、僕は諦めちゃいますね。
福本さん 好きな人に好きな人がいて、その好きの矢印をこっちに向けるのってすごく難しいことだと思うので、私も諦めちゃうと思います。
仁菜子は恋だと気づいて好きになって告白するまでが結構早いじゃないですか。私は初めてマンガを読んだ時に「あ、もう告白するんだ」って思った記憶があって。それぐらいすぐ行動できるところや、振られてからも友達でい続けて、ひたむきに想い続けるのってすごいことだなって思いました。蓮くんのことが好きっていうのもあるけど それ以上に自分の気持ちを大切にしたいっていうのも同じぐらいあるのかなって。なかなかの気合いがないと想い続けられないですよね。
--高橋さんはこのパターンみたいに好きって想いを打ち明けられたら、彼女がいても心が動くことってあると思いますか?
高橋さん 動かないです! あまりにも好きって言われすぎると、しんどいってなっちゃうかも。「おるっちゅうねん、こっち!」ってなるし、引いちゃうと思う。
--自分の好きな人が、自分の友達を好きっていう安堂君の立場だったら、背中を押せますか?
高橋さん 僕は押しますね。「いきーや、頑張れー」って。で、僕は新しい方向に行きます。好きな人が被ってるとか面倒くさいことが起こる前に身を引くと思います。
福本さん 女子って恋愛の話をするじゃないですか。もし友達と同じ人を好きだったら、正々堂々じゃないですけど、話すかもしれないです。隠してるほうがやましい感じがして。私はちゃんと友達との関係を続けたいから、本当に好きだったら話すかもしれないです。
高橋さん 僕の中では恋愛より友情のほうがレベルが高いので、友情を取りますね。
福本さん できれば両方取りたいけど、その好きな人次第ですからね。
◇走っている電車での撮影が大変
--特に印象に残っているシーンはありますか?
福本さん 電車のシーンがすごく印象的でした。電車のホームで告白をしたり、ホームでのやり取りが毎回キーになっています。電車の中の撮影も、1日電車を貸し切って、実際に動いている電車で往復しながら、扉の開閉に合わせてお芝居をしていたので、あの経験はこの先もなかなかなさそうだなと思います。
高橋さん 僕を撮ってくださっていたカメラマンさんが限界の顔をしてましたよ。
福本さん 反対側のホームからカメラマンさんが走って来て、急いでもう一往復するとか、本当に時間がタイトで大変でした。
高橋さん 僕も駅のホームなんですけど、隣同士に座って、仁菜子からチョコレートをもらって、半分に分けるんですけど、それがすごく人間味があって、蓮のいいとこやなと感じました。
--撮影しながら、完成した映像を観るのが楽しみだなと思ったシーンがあったら教えてください。
福本さん 撮っていてどうなるんだろう?って思ってたのは、今回オープニング映像も毎話変わるんですけど、教室とか、海とか、いろんな場所で撮ったので、それがどうつながっていくのかな。その話によってメインになる登場人物たちも変わってくるので、観ていて楽しめるポイントじゃないかなって思います。
高橋さん 僕は、麻由香とのシーンですかね。基本的に会うところが公園で、中学の出会いから現在までが、その公園で完結されているんですけど、だんだん知って好きになって、そこから気持ちが変わっていくまでの流れがすごく切ないなと思いました。
--あらためて作品の魅力をどう思いますか?
福本さん 作品の名セリフ、名シーンが本当にたくさん出てきます。「恋ってどういう気持ちになるものなの?」って本当にセリフでもあるんですけど、なんでこんなに恋になると難しくなるんだろうとか、一歩立ち止まってみると、すごく青春の原点が詰まった、大人世代の方でも楽しんでいただける、頂点にして原点のラブストーリーです。
高橋さん 原作の愛されているシーンや世界観はそのままに、僕らだからこそできる「ストロボ・エッジ」を作れたと思います。この作品ならではのいろんな青春シーンが詰まっているので、ぜひ楽しんで観ていただけたらうれしいです。