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村瀬歩×木村良平×朝井彩加:「魔入りました!入間くん」インタビュー 3年ぶり新シリーズで実感した「変化」 みんなで収録する楽しさ

アニメ「魔入りました!入間くん」に出演する(左から)朝井彩加さん、村瀬歩さん、木村良平さん

 「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で連載中の西修さんのマンガが原作のアニメ「魔入りました!入間くん」の第4シリーズが、NHK・Eテレで毎週土曜午後6時25分に放送されている。両親の私欲で悪魔に売られた少年・鈴木入間が、魔界の学校に入学し、人間であることを隠しながら学園生活を送ることになる学園ファンタジー。第4シリーズは、2022年10月~2023年3月に放送された第3シリーズ以来、約3年ぶりの新作で、入間たち問題児(アブノーマル)クラスが音楽祭に挑むことになる。鈴木入間役の村瀬歩さん、アスモデウス・アリス役の木村良平さん、ウァラク・クララ役の朝井彩加さんに収録の裏側や、第4シリーズへの思い、見どころを聞いた。

 ◇想定外の表現が飛び出すアフレコ 成長した猛者たち

 --第3シリーズから約3年ぶりの新シリーズとなります。第4シリーズが始まることへの率直な気持ちは?

 村瀬さん もう3年もたっているんですね。2024年のイベントで第4シリーズの制作が発表されて、そこにいる皆さんの「楽しみ」「待っていた」という熱気をすごく覚えています。そこで受け取った熱気も含めて、「より一層頑張るぞ」という思いでした。音楽祭は、原作では西先生の絵によってドラマチックに表現されているんですけど、音はマンガを読んでいても分からないじゃないですか。だから、アニメは、原作を読んでいる人たちからしても、視覚的にも、聴覚的にもすごく楽しんでいただける作りになってるんじゃないのかなと思っています。

 木村さん 続けられることってすごいことなので、とてもありがたいことだし、特別なことだとは思うのですが、4シリーズ目ともなってくると、人生的にも大きな作品というか。「また入間くんをやれるんだ」という気持ちになれることが、幸せだなと思います。音楽祭は、常々SNSやお手紙でも「楽しみにしている」と言ってもらえていたところだったので、同じように楽しみだなという気持ちで迎えました。

 朝井さん 実は、みんなで録(と)れるのが第1シリーズぶりだったんです。第2、3シリーズは、コロナ禍というのもあって、バラバラで録ることが多かったんですけど、今シリーズは久々にみんなで揃って録れるかもと聞いていたので、個人的にはすごく楽しみでした。今シリーズは、みんなで録ることによる団結力が、より大事になると思ったので、それがアニメーションにもいい感じに乗っかっていると思います。みんなで一緒に録る楽しさ、問題児(アブノーマル)クラスらしいチームワークが声に乗っているなと感じました。

 --今回は全てのシーンを皆さんで収録できた?

 朝井さん テストはみんなでわちゃわちゃとやって、本番で別録りになる場合もあるんですけど、みんなでまとめて録れるので、その良さはありますね。こういうふうにやっているから、そっちに乗っかろうとか。バラバラで録っていた時は「ほかの人どうやっているんだろう」という確認が必要だったので。そういう作業がなく、空気感で録れるのがすごくすてきだなって、改めて感じました

 村瀬さん 確かに、朝井ちゃんの言った通り、その場の空気感はありますね。もう第4シリーズまで続いていると、新しく登場する方以外は、自分たちの中に「この人はこうしゃべるよね」みたいなキャラとしての感覚があって、台本を読んでいる時にも自然と再生される感じがあるんですけど、アフレコでそうじゃないところが出た時に、こっちもドキッとしながらそこに乗っかっていく楽しさみたいな。その場のフレッシュな感じがすごくお芝居として楽しいというか。「入間くん」はドラマもあるし、シリアスもたまにあって、コメディーの要素も強くて、いろいろな顔を見せる作品なので、みんなで録ることの良さを感じています。

 木村さん 第1シリーズから6年越しに収録をやってみて、今期はすごく面白いなと感じました。問題児(アブノーマル)クラスを演じている若手だったキャストは、もちろん元から達者な人たちなんだけど、6年前はめちゃくちゃ若くて、一生懸命その場でやっていた。それが6年たって、今「入間くん」という作品を新たに録った時に、「この位置にこの人たちを呼ぶかな」というくらいに育っている。おのおのが6年かけて各地で経てきた経験や自信をいかんなく発揮して、「我ここにあり」とやっているのが、見ていてすごく面白いんですよね。

 村瀬さん 確かに。

 木村さん やってやるぞっていう。「今俺たちは乗りに乗っている猛者だ」と、本人たちが思っているかどうかは分からないですけど、それくらいのものが現場でバシバシぶつかっていく感じが楽しくて。それは作品にもきっといい影響を与えていると思います。音響監督の郷田(ほづみ)さんは大変かもしれないけど(笑)。

 ◇入間くんは上京したお兄ちゃん? 第4シリーズはノッている

 --入間と関係の深いアスモデウス、クララを演じてきた木村さん、朝井さんですが、村瀬さん演じる入間のキャラクター性や魅力をどう捉えていますか。

 朝井さん 入間軍って、問題児(アブノーマル)クラスの中の関係値よりも、絆が強まっている3人組だとは思うんです。クララは入間が大好きで、重いラブではあるんですけど、クララ的には男女間のラブは、まだそんなに強く感じていないというか。独占欲のほうが強いというか。難しいですね。

 村瀬さん クララは結構謎だからね(笑)。

 木村さん 俺たちの中ではマスコットキャラだから。本人はヒロインと言い張っているけど、ヒロインはこっち(アスモデウス)だからね。

 村瀬さん そうなんですよ。アメリさん(アザゼル・アメリ)とアズくんが一番ヒロインしている。

 朝井さん あれれ……そこは西先生に確認したい(笑)。そんなふうにクララは可愛らしいキャラではあるんですけど、入間は一緒にいない間に成長していることが多いので、なんというか、上京しちゃったお兄ちゃんみたいな。

 村瀬さん 知らない間に都会に染まっちゃったお兄ちゃんみたいな(笑)。

 朝井さん そこまでのズレはないと思うんですけど(笑)。クララは、知らない部分がある入間も感じつつ、でもやっぱりこの3人でいると安心感があるし、入間が大好きという気持ちは変わらずあるのかなと思っています。

 --木村さんから見た入間は?

  木村さん 入間は、元々は引っ込み思案で、その中でアスモデウスやクララがいいところを見つけてきたようなポジションだったのですが、だんだん自信もつけてきて、周りとのコミュニケーションも取れてきて、自ら動けるようになっていると思うんですよね。その中で俺の印象としては、やっぱり村瀬本人も結構ノってきている感じがしていて。本人の変化とキャラクターとしての成長が合わさって、彼が持っている「相手に対してどれくらいいってもいいかな」という嗅覚が、今期はすごく芝居に乗っている感じがしています。多分、最初の頃の入間だったらそこまで絶対言えていないし、この芝居は想定していないだろうなというのが受け入れられる、キャラクターとしての器を持てるようになってきている。だから、今期すごく聞いていて楽しくて、「入間、そこまでいけるか……!」みたいな。

 --それは、村瀬さん自身も自覚している?

 村瀬さん 入間って、台本を読んでいると、たまにドキッとすることを普通に言うから、「どうしてこれを言っているんだろうな」と思う時はあります。僕自身、先輩に甘えるのが好きなので、周りから見たらドキッとすること言っているかも(笑)と、ちょっと思い当たる節があるので、今話を聞いて、ドキッとしました(笑)。木村さんには、特に甘えにいっちゃう。

 ◇クララは真面目だからこそ表現できる アスモデウスは「イケメンキャラと思っていたけど……」

 --入間のことが大好きなクララ、アスモデウスの魅力もお聞かせください。

 村瀬さん クララに関しては、本当に朝井彩加がすごいとずっと思っています。クララって、コロコロしていてマスコットライクだけど、昔トラウマがあって、意外と芯を食った話をすることもあって、いろいろな表情を持っているすごいキャラクターだなと思うのですが、そんなクララを、家族も含めて演じていて、すごくスキルフルだなと思っています。

 木村さん クララは、キャラクター的にはバシバシに強い。クララがいないと「入間くん」が成立しないレベルで、ずるいですね。クララがいれば楽しくなるし、逆にクララが真面目な面を見せると、一気に空気がギュンと変わる。芝居としては難しいとは思うんですけど、やっぱり朝井のクララは別格。あと、クララはハチャメチャなキャラクターだけど、真面目な役者がやったほうが面白いキャラクターなんじゃないのかなと俺は思ってます。

 村瀬さん めっちゃ分かる! 台本を読む時もクララと違って真面目で、みんなが気付いていないようなちょっとしたところもしっかり見ているからこそ、クララの魅力を余すところなく表現できるんじゃないかなと。

 --朝井さんは、収録でクララのセリフがないシーンも、画面に映っていれば「ここはクララの声、いらないですか」と提案されるとのこと。

 朝井さん そうですね。第1シリーズの時から、映ったらとにかく声を入れるみたいな流れがあって、映っているのに入れないと、自分の中でスッキリしないところがあるんです。ただ、シリアスなシーンでは、真面目な私が顔を出して、「邪魔にならないかな?」という気持ちになりつつも、「いや、クララなら入れるよね」というせめぎ合いが起きていたりします。

 --では、アスモデウスの魅力を教えてください。

 村瀬さん やっぱり裏切りというか。最初に出てきた時の「こいつ、絶対ライバルじゃん」っていうとこからの……

 朝井さん 最初の頃のアスモデウスをもう思い出せないです。

 村瀬さん そうなの。もう今のアズ君でしか考えられないんだけど。いまだにリード(シャックス・リード)なんかが調子に乗った時に「貴様……」みたいなスッとした感じがあるんだけど、入間との関わりによって射抜かれて、今のああいうふうになって。でも、そこから「アズくんって、こういうところもあるよな」みたいな面白さがどんどん出てきて。原作では、裏切りですごく面白いキャラクターになっているんだけど、それだけじゃなくて頼れるし。

 木村さん おかしいんだよな。アスモデウスは、イケメンキャラだと思って、オーディションを受けていたんだけどね。

 村瀬さん イケメンですよ。イケメンヒロイン。

 木村さん そうなんだよ。だから、絵を見ると格好いいなと毎回思うんだけど、自分が芝居してるとイケメンの引き出しを全然使わないなと思って。全然出てこないから大丈夫かなと(笑)。

 村瀬さん どっちかというと、オタクムーブしていますよね。

 木村さん そう。オタクムーブで、ぶっ壊れムーブ。

 村瀬さん 推し活しているような感じ。

 朝井さん 入間のことが大好きすぎるし、この3人でいると、入間に対してのアズと、クララに対するアズの差が面白くて。その塩梅にクスッとなってしまう。あと、どんどんアスモデウスがクララに侵食されているのを私は感じていて、ちょっとバカっぽくなってきているんですよ(笑)。感じますか?

 木村さん うん、感じる感じる。

 朝井さん 一緒にバカになってくれる時があって、意外なアズアズの姿が見られて個人的には楽しいです。

 村瀬さん 確かに。いい3人組だね。

 --第4シリーズの見どころを教えてください。

 木村さん 「入間くん」のすごいなと思うところは、いつも面白いんですよね。変わらぬ面白さがあるとも言えるし、音楽祭を実際やってみて、「さらに、覚醒している」と。これだけ長くやっていても、まだまだ覚醒した面白さが出てくる。今期に関して言えば、制作陣の話をどこかでみんなに聞いてほしい。それくらい本当に気合の入った作り方をしているし、面白くするためのアプローチを探求しながら作っています。お楽しみに。

 朝井さん ファンの方からも「楽しみにしていた」というお声をすごくいただいていて、第4シリーズを届けられるのがうれしいです。木村さんが言うように、制作の皆さんの気合が本当にすごい。「『入間くん』を好きじゃないと、ここまでの描き方はできないよな」と、映像から愛が伝わってきます。何より音楽祭のフィナーレを飾るステージも本当に素晴らしいものになってるので、ぜひ期待してお待ちいただけたらと思います。

 村瀬さん 3年という時を経て、第4シリーズで音楽祭をやれるということが、原作を読んでいる身としてもとても楽しみです。今回でようやく問題児(アブノーマル)クラスの面々が揃うということで、ずっと心待ちにされていた方も多いと思います。3年の月日を感じさせないくらい盛り上がる素晴らしい出来になっているので、ぜひぜひ楽しみに見ていただけたらうれしいです。

 (しろいぬ/MANTANWEB)

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