この「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱 インタビュー」ページは「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱」のインタビュー記事を掲載しています。
高橋一生さん主演の連続ドラマ「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱」(テレビ朝日系、毎週土曜午後11時半)に、ヒロインの水森ひかり役で出演する本田翼さん。「せりふ量が(いつものドラマの)3クール分ぐらいある(笑い)。かなり気合を入れて臨んでいます」と話す本田さんに、役作りや、高橋さん演じる望月星太郎との関係性などを聞いた。
◇橋爪功のアドリブ「exactly」に刺激
ドラマは、2023年1月期に放送された「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱」の続編で、星太郎と、幽霊の父・航(こう、橋爪功さん)の日常を描くホームコメディー。本田さんは、星太郎の弟子として「望月煙火店」で住み込みとなった、水森ひかりを演じている。
前作から1年後が舞台。ひかりの役作りでは、「1年間、星太郎さんと一緒に暮らした状態で続編がスタートするので、一緒の時間を経た距離感は意識しました」と話す。
「ひかりちゃんは相手との距離感が近くなると、どういう性格になる子なのかを考えて、星太郎さんに聞いてもらうために“わざと強く言う”とか、そういった行動で2人の仲を築けたらなと思いました」
星太郎との軽妙な会話も見どころだが、前作ではせりふ量に対して「間違えないように、と慎重になる部分が多かった」と反省。「今回はそこを乗り越えて、今までとは違った言い方をしてみようとか、新しい扉を開こうという意識を持って入りました。一辺倒にはならないようにしたいけど、おかしな間を入れすぎても変になってしまう。バランスを取るのは難しいです」と日々奮闘中だ。
今作からは、謎の女性・野口ふみかを演じる宮本茉由さんもレギュラーメンバーに加入。宮本さん演じるふみかの登場で、「ひかりは、ツッコミ役に回ることが増えて、ツッコミの大変さを知りました。鋭く行き過ぎてもダメなときもあるし、緩急はかなり考えています」とひかりの役割の変化を説明する。
前作から共演する高橋さんや橋爪さんの印象を聞くと、「面白い発想をされるクリエイティブなお二人」と話す。「想像していた動きや考えていた流れと違う動き、違う言い回しをされるんです。第1話の橋爪さんのせりふで、台本では『その通り』だったのを、アドリブで『exactly』とされていたのは、自分の中にはないもの。自分の小さな想像をはるかに超えているので、どんなことも慌てず受け入れられるように、準備しなければと勉強になります」と、俳優の先輩たちに刺激を受けている。
◇高橋一生と「ひかりちゃんはめっちゃいい女性」と話題に
今作では、星太郎とひかりの不思議な信頼関係が印象的だが、本田さんにどう捉えているのか聞くと、「シーズン2が始まるとき、まず監督に『ひかりは、星太郎さんのことが好きなんですか?』と聞きました」と明かす。
「その答えはあえて言わないでおきます。でも聞きたくなるぐらい親密で、深い信頼関係を持っている感じはします」と言及しつつ「一生さんと話したとき、『ひかりちゃんはめっちゃいい女性』という話になって。『何かあったらお茶を出してくれて、ごはんも作ってくれて、星太郎を後押しもしてくれる。いい奥さんという感じの立ち位置』のように言っていました」
監督の答えに納得したか確認すると、本田さんは「『だよね!』と私が考えたことと一緒でした(笑い)」と含みを持たせつつ「視聴者の方も、ひかりが星太郎のことをどう思っているのだろうと思いながら見てほしいです。そして最後に『だよね!』と思ってもらえたら」と呼びかけた。(取材・文・撮影:遠藤政樹)