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見上愛:デビューから5年 “今でも電車移動”の飾らない素顔 俳優の枠を超え「いろんな表現が出来る人でありたい」

連続ドラマ「Re:リベンジ-欲望の果てに-」で木下紗耶を演じる見上愛さん

 「木曜劇場」(フジテレビ系、木曜午後10時)で放送中の連続ドラマ「Re:リベンジ-欲望の果てに-」に、週刊誌記者の木下紗耶役で出演している見上愛さん。2019年のデビュー以降、連続ドラマ「恋はつづくよどこまでも」(TBS系)、 Netflixシリーズ「幽☆遊☆白書」、NHK大河ドラマ「光る君へ」など、数々の話題作に出演し、注目を集めてきた。そんな見上さんが、本作の見どころや、デビューから5年を迎えての変化や今後の展望について語った。

 ◇「ツンデレ」演技に手応え

 ドラマは、巨大病院で巻き起こる権力争いをきっかけに、さまざまな事件が起きるリベンジサスペンス。登場人物たちの「野心」と「復讐(ふくしゅう)心」が入り乱れ、人間の秘めた「欲望」がむき出しになっていく様を描く。

 見上さん演じる紗耶は、出版社「新栄出版」の記者で、主人公・天堂海斗(赤楚さん)にとって頼りがいのある後輩という役どころ。実はひそかに海斗に思いを寄せており、事件に巻き込まれた海斗のために奔走する。

 そんな紗耶を演じる上で、「ツンデレ」を意識したという見上さん。「監督から『ツンデレで』とオーダーがあったので、ちょうどいいあんばいを探りながら演じています。紗耶がツンデレを発揮した時の海斗先輩の反応が面白いので、その反応に手応えを感じています」と明かす。

 紗耶は記者として動き回るためロケ撮影が多く、これまで病院のシーンの撮影に加わったことはなかった。出来上がった映像で初めて見る場面も多く、赤楚さん、錦戸亮さん、余貴美子さん、笹野高史さんら「先輩方のお芝居の迫力にびっくりした」と話す。「皆さん、お芝居に遊び心があって興味深かったですし、面白かったです。あれほどの演技は私にはできないです。相当な技術が必要なので……」と圧倒された様子だった。

 共演シーンの多い赤楚さんは「すごく天然で“持っている”人」といい、「撮影中にくしゃみをしちゃうとか、そういうタイミングが抜群に面白くて。重いテーマの作品ですが、常に現場が和やかな雰囲気になるんです。赤楚さん自身は別に和やかにしているつもりはなさそうで、余計に人柄の良さを感じます」とムードメーカーぶりをたたえる。

 第3話(4月25日放送)で、海斗の父で巨大病院「天堂記念病院」の理事長だった智信(光石研さん)を殺害した犯人が明らかになった。先読みできない展開が続く本作について、「人間がどう変わっていくか、清い心でやっていたことが権力を手に入れたらどうなってしまうのか……その変化が見どころです。主人公の人間味があるところに面白さを感じます」と魅力を熱弁。

 今後の見どころについては、「理事長選が始まって第2章がスタートするので、ここからはドロドロになっていきます。登場人物の感情がどう揺れ動いていくのか……。それぞれの関係性も変わってくるので、いろいろと推理しながら見てくださったらうれしいです」とアピールした。

 ◇CM出演で「声を掛けていただけるように」

 2019年に俳優デビューを果たした見上さん。これまでに数多くの話題作に出演し、見る者に強い印象を残してきた。2022年からは「JRA」のCMに出演し、一気に知名度をアップ。「CMに出演させていただいてから、街で年上の方にも声を掛けていただけるようになりました」と変化を実感する。

 一方で、テレビなどへの露出が増えた今でも、変わらず電車移動をしているといい、「今日も電車で(取材場所に)来ました。変装は全くしないです。体調管理でマスクをしているくらいですね」と笑う。

 そんな飾らない人柄から、「友人たちは、私がたくさんテレビに出ていても何も変わらないみたいで、今まで通り接してくれています。ただ、映画が公開されるとみんなで見に行ってくれたり、ドラマを見て感想を送ってくれたり……すごくうれしいです」と笑顔を見せた。

 俳優として駆け抜けた5年の間に大学を卒業。「今までは学生がメインで仕事もしているという感覚が近かったんですけど、社会人になったことで仕事をしているという意識がより強くなりました」とプロ意識が高まったという。

 今後の俳優としての目標を聞くと「多彩な役に挑戦したいですし、俳優業以外にも、いろんな表現が出来る人でありたいです」と目を輝かせる。

 もともとは演出家志望で、大学では演出の勉強をしていた。「今すぐやりたいわけではない」と前置きした上で、「演技の経験を積んで、いずれ演出もできたらいいなって思います」と明かす。

 昨年の6月には、中学・高校の同級生と共に雑誌「マフィン マガジン」を発売。見上さんが編集長を務めたことも話題になった。その経験に触れ、「雑誌を作ったり、絵を描いたり、写真を撮ったり、そういう表現方法も磨いていけたら」と力強く語っていた。

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