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ひらやすみ:話題の夜ドラ今夜最終回「願わくばその先もドラマに」 脚本家語る「生きていくことへの肯定にあふれた」作品への思い

NHKの夜ドラ「ひらやすみ」キービジュアル (C)NHK

 俳優の岡山天音さん主演、森七菜さん共演で話題のNHKの夜ドラ「ひらやすみ」(総合、月~木曜午後10時45分)の最終回が、12月4日に放送される。「週刊ビッグコミックスピリッツ」で2021年から連載中の真造圭伍さんの同名マンガの実写化。「ドラマ脚本のお話をいただいたときは天にも昇る気持ちでした」──脚本家・米内山陽子さんが語った作品への思いとは……。

 ドラマは、29歳のフリーター・生田ヒロト(岡山さん)が、近所のばーちゃん・和田はなえ(根岸季衣さん)から譲り受けた一戸建ての平屋で、山形から上京してきた18歳のいとこの小林なつみ(森さん)と2人暮らしを始めることに。彼らの周りには生きづらい悩みを抱えた人々が集まってくる……というストーリー。

 米内山さんは脚本家、舞台手話通訳として活躍。テレビアニメ「「ウマ娘 プリティーダービー」「スキップとローファー」、劇場版アニメ「劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク」、実写映画「思い、思われ、ふり、ふられ」などを手がけてきた。

 「ひらやすみ」の舞台は東京・阿佐ヶ谷。米内山さんも「東京で一番長く住んだのが阿佐ヶ谷です」と明かす。

 「狭くて湿気ていて日当たりの悪いアパートで、100円ショップで買ったなめ茸の炊き込みご飯だけで空腹をしのいだ時期もありました」

 そんな「時間と野望があってお金だけなかった時代」を経て、2022年に「ひらやすみ」に出会ったという米内山さん。

 「ページをめくるたびに、つらく苦しいと思っていた時代の、忘れていた良い思い出たちがぶわっとよみがえってきて、こっそりしみじみ泣きました。小さな炊飯器を大事に使っていたこと。100円ショップをうまく使って快適に暮らそうとしていたこと。家から出てきた1000円札に大喜びしていたこと。なんだ、ちゃんと楽しく生きてたじゃん。居場所があったじゃん。だから今も生きてるじゃん。そんな生きていくことへの肯定にあふれた『ひらやすみ』が、ずっとずっと大好きでした」

 ドラマの放送も残すところあとわずか。米内山さんは「最終回を迎えても、原作のヒロトたちの生活は続きます」と考える。

 「願わくばその先もドラマに──という私の野望は消えませんが、こればかりはどうなるかわかりません(でも願望は明文化すると良いらしいです。私調べ) 。今後の回では真造先生のリクエストでもあった大切なエピソード、『白いアジサイ』も出てきます。どうか最後まで、一緒に散歩するようにご覧いただけたらうれしいです」

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