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毎年200万人以上が訪れる北海道の冬の祭典「第76回さっぽろ雪まつり」が2月4日に開幕した(会期は2月11日まで)。大通り会場10丁目には大雪像「帰ってきた白銀のスター・ウォーズ雪像」がお目見え。雪まつりで「スター・ウォーズ」の雪像が造られたのは2015年、2017年、2019年に次いで4回目で、「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」(2019年)以来7年ぶりとなる。2017年から3回目の「スター・ウォーズ」雪像づくりに携わった制作隊の隊長、吉川智成さんが制作の苦労や見どころなどを語った。
◇大雪像に使った雪は2500トン のべ900人で制作
今回制作された「帰ってきた白銀のスター・ウォーズ雪像」は、幅20メートル、高さ13メートル、奥行き15メートルのビッグサイズにマンダロリアンとグローグーをあしらったもの。2人がAT-RT(2脚歩行型ウォーカー)に乗り、走り抜ける疾走感あふれる姿を再現している。
開幕前日の2月3日には、大の「スター・ウォーズ」ファンとして知られる俳優の中島裕翔さんと宇宙飛行士の野口聡一さんという「スター・ウォーズアンバサダー」の2人が現地に駆け付け、お披露目式を行った。
今回の大雪像の制作隊長を担当した吉川さんは現在51歳。41、2歳の頃から隊長を任され、10年になるという。
吉川さんのところに今回の話が届いたのが昨年9~10月頃。ルーカスフィルムの公認・監修のデザインで「これだったらできる、これはできないというような打ち合わせもさせていただきながら」設計図から模型を作り始めたという。
今年に入って、1月7日から雪積みを開始。今回の雪像には「10トントラックで250台分」の雪を運び込んだ。足場を組んで雪を重機で押し込み、13日に積み終わると、15日からは雪の塊から削り出す作業が始まった。そして2月1日に完成にこぎ着けた。実際に雪像を造る作業には、のべ900人が関わったという。
◇ルーカスフィルムから「グローグーをとにかく可愛く」と
隊長として3度目の「スター・ウォーズ」雪像となる「帰ってきた白銀のスター・ウォーズ雪像」を造るにあたって、吉川さんは「有名な映画ですし、周りもファンが多いので、身の引き締まる思いです。やっぱり変なものは造れないというのがありますし、完成したら多くの人に喜んでもらえるようなものになるだろうと思っていましたので、そこは気合を入れて造らなければという思いでやっておりました」と力を込める。
今回、「スター・ウォーズ」おなじみのキャラクターではなく、新たなキャラクターであるマンダロリアンとグローグーの像を手がけたが、新キャラといえど、それぞれの特徴に合わせたものを造るのはそこまで苦労はなかったという。今回の苦労したのは、「デザイン的に(顔の向きなど)いろいろと角度がついていて、(大まかに言うと)ずれている3軸があって、そこに難しさがあった」と吉川さんは明かす。
ライトアップの演出もあり、「ライトアップの角度も考えて造りました。我々の方で最初に作った模型の段階で(ルーカスフィルムから)いろいろと監修いただいて、その指示の通りに造っていきました」と話す。
「一番最初の軸をどういうふうに決めていくかという調整で結構時間がかかったんです。模型で作っている時はまだ目で見えるサイズでこうだねっていうのが確認できるんですけど、大きな雪の塊だとすぐには形が変えられないので、一回決めてしまったらもうそれでいくしかないので、そこは慎重に造らせていただきました」
他にも、ルーカスフィルムからは「今回は、グローグーというキャラクターをとにかく可愛く見せたいんだというお話をいただいておりましたので、そこはいろいろとアドバイスをいただきながら、微調整をしながら可愛く造りました」と語る。
完成したものを見て、「我ながらよくできたなと。きれいにできたんじゃないかなとは思っております」と出来映えに手応えを感じている様子だった。
最後に、見どころとして「一つ一つのキャラクターが大きくて迫力があるものになっていますので、その迫力を感じてもらいたいなという点と、グローグーの可愛さもポイントになっていますので、そこもぜひ注目して見てもらえるとうれしいなと思います」とメッセージを送った。
「第76回さっぽろ雪まつり」は2月11日まで開催。「帰ってきた白銀のスター・ウォーズ雪像」は期間中、会場に設置されたボタンを押すことで3パターンの幻想的なライティングショーを楽しめる仕掛けも実施している。
映画「スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー」は、ダース・ベイダーの死と帝国の崩壊から5年後の物語。冷酷無比な孤高の賞金稼ぎ“マンダロリアン”は、強大なフォースの力を秘め、世界を変える存在ともいわれる“ザ・チャイルド”ことグローグーを生きたまま依頼人のもとに届けるという仕事を請け負う。多額の報酬と引き換えに、一度はグローグーを引き渡すが、不思議な縁を感じ、掟を破ってグローグーを奪還。旅の中で、2人は次第に親子のような絆を育んでいく。だが、グローグーの力を手に入れたい旧帝国軍の残党が彼らを追っていた……というストーリー。2026年5月22日に日米同時公開。(細田尚子/MANTAN)