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第25回「テレビ朝日新人シナリオ大賞」の結果が10月29日に発表され、応募数825作の中から、大賞に近藤佳菜子さんの「告解(こっかい)」、優秀賞に寺井靖博さんの「盗作者たち」、藤代耕平さんの「清らかな慕情」の2作品が決定した。テレビ朝日本社(東京都港区)で同日、授賞式が行われた。
「テレビ朝日新人シナリオ大賞」は2000年に創設され、古沢良太さんや坂口理子さん、小峯裕之さんらを輩出。今年度は「ミステリー」をテーマに募集し、局内審査を経て、選考委員の井上由美子さん、岡田惠和さん、両沢和幸さんによる最終選考が行われ、大賞と優秀賞が決まった。
優秀賞を受賞した寺井さんは福井県出身で、マンガ家を目指して大阪のクリエーティブ系の学校に通っていたという。授賞式では「学校で自主映画を撮るカリキュラムがあり、そこで映像に興味を持ちました」と脚本家を目指した理由を述べた。20代はフリーでゲームのシナリオ制作に携わっていたといい「なかなか脚本家一本でいこうと決断できなかったのですが、30歳手前で当時付き合っていた彼女に『シナリオと私どっちを選ぶの』と言われて、シナリオを選び、シナリオコンクールへの応募を始めました」と人生の転機を明かし、会場の笑いを誘った。
選考委員の井上さんは「今年の審査は僅差でした、何度か投票して受賞作を決めました」とどの作品もレベルが高かったと講評していた。