この「出口夏希 解説」ページは「出口夏希」の解説記事を掲載しています。
明治の冬季限定チョコレート菓子「メルティーキッス」のイメージキャラクターへの就任が発表された出口夏希さん。併せて、新グラフィックと新CM「冬の待ち合わせ」編が公開され、話題となっている。女性ファッション誌「non-no」(集英社)の専属モデルとして活躍中で、俳優としても、南沙良さんとダブル主演を務めた映画「万事快調<オール・グリーンズ>」の公開が2026年に控えている出口さん。その歩みと魅力を紹介したいと思う。
◇「Seventeen」から「non-no」 愛すべきギャップも
出口さんは2001年10月4日生まれ、中国出身の24歳。2018年、現ティーン向けメディア「Seventeen(セブンティーン)」(集英社)の専属モデルオーディション「ミスセブンティーン2018」に選ばれ、2022年8月までの約4年間、Seventeenモデルとして活動した。
Seventeen卒業から間もない同年10月には「non-no」に加入。ノンノモデルとしてデビューを果たしている。
当時、俵理佳子編集長は「スター揃いのノンノモデルに、またお一人すてきな方が加わりました」と出口さんを紹介。「どんなメークも映えるキレイな顔立ちと透明感にワクワクしています。クールビューティーかと思いきや、ちょっとしたことでケラケラと大笑いしてくれる愛すべきギャップも魅力。その美しさと明るいキャラクターでノンノの誌面をより一層、華やかにしてくれるはず。美容マニアという一面もあるので、出口さん自身の発信も楽しみです」と期待を寄せていた。
ノンノモデルとしての歩みは順調そのもの。2024年9月号にて、初めてソロで同誌の表紙を飾ると、2025年5月号、同11月号の表紙にも単独で登場と、人気の女性ファッション誌の中で、着実に地位を築き上げていっている印象だ。
◇「舞妓さんちのまかないさん」で是枝裕和監督と出会う
俳優としてにわかに注目を集め始めたのが2021年、連続ドラマ「ガールガンレディ」(MBS・TBS)や「コタローは1人暮らし」(テレビ朝日系)などに出演すると、翌2022年には、MBS開局70周年企画「インバージョン」、「ばかやろうのキス」(日本テレビ)、朝の情報番組「ZIP!」内で放送された「クレッシェンドで進め」(同局系)と、3本のドラマにヒロインとして起用され、忙しい日々を送るように。
また同年は、福山雅治さん主演の「ガリレオ」シリーズの新作映画「沈黙のパレード」にも出演。物語に欠くことのできない定食屋「なみきや」の次女・夏美を好演し、これまで以上に幅広い層に存在をアピールした。
2023年、「舞妓(まいこ)さんちのまかないさん」(Netflix)で、森七菜さんとのダブル主演を務め、“100年に1人の逸材”と将来を期待される舞妓のすみれを演じた出口さん。同作の総合演出は、映画「そして父になる」(2013年)や「万引き家族」(2018年)などで知られる是枝裕和監督。撮影現場では是枝監督から丁寧に時間をかけて、細かく演技指導を受けたといい、「沈黙のパレード」と共に、出口さんの中で女優としての思いが高まる大きなきっかけになった。
出口さんも当時のインタビューで「『ガリレオ(沈黙のパレード)』と『舞妓さん』、二つともオーディションを受けて出演が決まった作品で、二つとも現場が楽しかったのも大きかったです」と明かし、「演技自体が楽しいのか、現場が楽しいのか、準備期間が楽しいのか、まだよく分かっていない」としながらも、「『女優のお仕事は楽しい』という思いは自分の中にある」とも語っていた。
◇あふれる透明感、屈託のない笑顔の裏に“隠れ負けず嫌い”
そんな出口さんは昨年も、4月期の連続ドラマ「ブルーモーメント」(フジテレビ系)、 映画「余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。」や「赤羽骨子のボディガード」でヒロインを演じて、話題に。また同年末には、JR東日本の「JRSKISKI」2024~25年キャンペーンのメインキャストに、青木柚さんと共に抜てき。本田翼さん、川口春奈さん、広瀬すずさん、浜辺美波さん、桜田ひよりさんらに続いて、“冬のヒロイン”を務め上げた。
また今年5月に公開された映画「か『』く『』し『』ご『』と『」に、奥平大兼さんとダブル主演。本作は「君の膵臓をたべたい」の住野よるさんの同名小説が原作の“少しだけ人の気持ちが見えてしまう”男女5人の尊い日々を描く青春ラブストーリーで、底抜けに明るい性格でヒロインよりもヒーローになりたいと願う・三木直子(通称ミッキー)を熱演。俳優としての成長を披露したのも記憶に新しい。
透明感あふれるビジュアル、屈託のない笑顔などと、愛らしさいっぱいでありながら、実は“隠れ負けず嫌い”な一面を持ち合わせているという出口さん。引き続きの活躍に注目だ。