JR東日本の「JRSKISKI」2024~25年キャンペーンのメインキャストに、俳優の出口夏希さんと青木柚さんが起用されたことが12月19日、明らかになった。ダブルキャストとなるのは、浜辺美波さんと水上恒司(当時・岡田健史)さんが務めた2019~2020年シーズン以来5年ぶりだという。その浜辺さん、水上さんからさらに遡ること5年。10年前に“冬のヒロイン”に抜てきされたのは? 会見のコメントも交えて紹介したい。
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「JR SKISKI」は、JR東日本が1991年から展開しているスキー旅行のキャンペーン。近年は“若手俳優の登竜門”と呼ばれることもあり、桜田ひよりさん、南沙良さん、松本穂香さんと伊藤健太郎さん、桜井日奈子さん、山本舞香さんと平祐奈さんを起用してきた。
10年前の2014~2015年シーズン、キャンペーンの“冬のヒロイン”として、ポスターを飾り、CMにも出演したのが広瀬すずさんだ。
当時16歳の高校1年生。前年、連続ドラマ「幽かな彼女」(フジテレビ系)に出演し、俳優としての一歩を踏み出すと、2014年5月には、結婚情報誌「ゼクシィ」(リクルート)の7代目CMガールに抜てきされる。
この「ゼクシィ」CMガールに加え、同年は全国高校サッカー選手権大会の応援マネージャーにも就任と、“登竜門”的なキャラクターへの起用が相次いだ印象で、当時の広瀬さんが“最旬の若手”として業界内外から高い注目を集めていたことがうかがえる。
ちなみに10年前、「JR SKISKI」キャンペーンのCM発表会で“冬のヒロイン”としてお披露目された際、広瀬さんは「去年のCM(川口春奈さんが出演してた)もすごい見てたし、話題性もあって、決まった時はうれしかったし、ワクワクした」といい、「先輩たちの背中に追いつけるように頑張ります」と初々しく意気込みを語っていたが、この時点で翌年以降の大躍進の足場を固めたことは間違いない。
そんな広瀬さんは、2015年1月期放送の「学校のカイダン」(日本テレビ系) で、連続ドラマに初主演。この年は是枝裕和監督の映画「海街diary」にメインキャストの一人として出演し、細田守監督の劇場版アニメ「バケモノの子」では声優に初挑戦。特に「海街diary」の演技は高い評価を受け、新人賞を複数受賞している。
2016年に入ると、映画単独初主演となる「ちはやふる」が公開。さらに、厳しい演技指導をすることで有名な李相日監督がメガホンをとった映画「怒り」では、渡辺謙さんや宮崎あおいさん、妻夫木聡さん、綾野剛さん、松山ケンイチさんら、名だたる共演者に交じっても存在感を失わず、難役を演じ切った。
また是枝監督と再びタッグを組んだ2017年公開の映画「三度目の殺人」の演技で「第41回日本アカデミー賞」の最優秀助演女優賞に輝くなど、10代後半で、一気にスターダムへと駆け上がった広瀬さん。現在の活躍にもつながる快進撃の原点は、10年前の今ごろと言えるのではないだろうか。
10年後の今年、“冬のヒロイン”を務めることになった出口さんは現在23歳。2022年、「ガリレオ」シリーズの映画最新作「沈黙のパレード」に出演すると、2023年は、是枝裕和監督が総合演出を手がけたNetflixのオリジナルドラマ「舞妓(まいこ)さんちのまかないさん」の主演(森七菜さんとのダブル主演)に抜てきされる。
さらに今年は、4月期の連続ドラマ「ブルーモーメント」(フジテレビ系)、映画「余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。」や「赤羽骨子のボディガード」でヒロインを演じたことも話題になった。
「ミスセブンティーン」と“Seventeenモデル(STモ)”の先輩にあたる広瀬さんのような活躍をここから見せられるのか。以前のインタビューで「演技自体が楽しいのか、現場が楽しいのか、準備期間が楽しいのか、まだよく分かっていないのですが、『女優のお仕事は楽しい』という思いは自分の中にある」と語っていた出口さんの今後にも、引き続き注目したい。
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