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元乃木坂46樋口日奈:“不倫沼”におちる人妻役挑戦 年を重ねるごとに結婚は「リスクを考えるように」

連続ドラマ「初恋不倫~この恋を初恋と呼んでいいですか~」で主演を務める樋口日奈さん

 BSテレ東の連続ドラマ「初恋不倫~この恋を初恋と呼んでいいですか~」(水曜深夜0時)で主演を務める元「乃木坂46」で俳優の樋口日奈さん。今作で“不倫沼”におちる人妻を役に挑戦し、不倫に対しての考え方が変わったというが、その理由とは? また、現在26歳の樋口さん自身の結婚願望についても聞いた。

 ◇「自分の“たが”を外せたらいいな」

 ドラマは、横馬場リョウさんの同名ウェブマンガ(白泉社)が原作。主人公の穂波(樋口さん)が、夫婦という関係と初恋のような本能的な恋心の間に悩み、葛藤しながら、不倫や裏切りを繰り返す“大人の不倫ラブドラマ”。ある日、夫の俊一(芳村宗治郎さん)の不倫に気付いた穂波はショックを受けるも、穂波自身、隣人の時松(佐伯大地さん)とのふとした出会いから、次第に恋心を抱き始めて……と展開する。全10話。

 撮影にあたって原作マンガを読んだという樋口さんは「人の知ってはいけないような一面がどんどんあらわになっていて、すごく衝撃的でした」と話す。感情をぶちまける“修羅場”もあるが、演じることにワクワクしたという。

 「とても大人なストーリーなので、どのように映像化するんだろうと楽しみでしたし、この作品を経験することでまた新しい自分に出会えるんじゃないかなって。今まで演じてこなかった役柄なので、ファンの方にも楽しんでもらえたらうれしいなと思いました!」

 演じる穂波については「とても真面目な人」と印象を語る。

 「登場人物が自分の欲望に忠実な人が多いのに対して、穂波はこれでいいのだろうか?と葛藤して、自分でブレーキを掛けようとするんです。でも、どんどん自分でもワケが分からなくなっていってしまって……」

 そんな穂波役で挑戦したいことは。

 「感情をぶつけることが多いですし、等身大の自分とはかけ離れているので、一個自分の“たが”を外せたらいいなとは思います。穂波はどんどん“知らない自分”を見つけていきますが、私自身も穂波を通して知らない自分に気付くことができるのではないかと思っています」

 原作マンガは現在連載中のため、ドラマは“オリジナルの最終回”になるという。

 「終盤に掛けて、登場人物のキャラがだんだん“濃く”なっていくことに原作との違いを感じました。原作を見ていただくと、さらに見方も変わると思うので、原作とドラマ両方楽しんでいただけたらうれしいです!」

 ◇「小さい頃は結婚に夢を見ていましたが…」

 不倫を、肯定も否定もしないスタンスで描いているという今作。「登場人物それぞれにいろいろな事情があって、ダメとされていることですが、どこか一概には否定できない部分、共感してしまうところもあるのではないでしょうか」と説明する。

 今作を通して、自身の不倫への考え方が変わったという。

 「小さい頃はそういうニュースを見聞きするたびに『不倫なんて絶対ない!』と思っていました。でも劇中で、穂波をはじめ、それぞれが選ぶ道の正解が分からなくなっていき、もしかしたら自分もこういう状況になってしまうかもしれないな……と考えたり。“世の中に絶対なんてものはない”と改めて感じました」

 穂波は31歳の既婚者という設定だが、26歳の樋口さんに、「結婚」について水を向けた。

 「小さい頃は結婚に夢を見ていましたが、年を重ねて、いろいろなことを知るたびにリスクを考えるようになってしまって……幸せの形だとは思いつつも、やっぱりそれも絶対はないので、本当に難しいですね。今は何歳で結婚したいなどは考えていないです。ただ、結婚を経験することで、自分の演技の幅も広げることができるし、この人のために頑張れる、という存在ができるのはステキだなと思います」

 その上で「でも、こんなふうに考えるってことは、恋愛よりもお仕事の比重の方が、今の自分には大きいってことだと思います」とほほ笑んだ。

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