この「福田ルミカ インタビュー」ページは「福田ルミカ」のインタビュー記事を掲載しています。
特撮ドラマ「仮面ライダー555(ファイズ)」(2003~04年)の続編として、2月2日から期間限定劇場公開される「Vシネクスト『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』」に出演する福田ルミカさん。雑誌のグラビアや、朝の情報番組でも活躍する福田さんは本作で、新たな女性キャラクター・玲菜を演じ、「仮面ライダーミューズ」に変身している。同役を射止めたオーディションの思い出や、変身シーンへのこだわりを含む撮影エピソードを聞いた。
◇オーディションでは「仮面ライダージャンヌ」の変身ポーズを“完コピ”
「仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド」は、テレビシリーズ本編の最終回後を、オリジナルキャストが再集結して描く。舞台は、ファイズ/乾巧(半田健人さん)が消息不明となった数年後の世界。政府により企業再生されたスマートブレイン社は、オルフェノクの殲滅を目指す企業へと変貌を遂げ、巧はかつてとは異なる姿の仮面ライダーネクストファイズへと変身し、同社の尖兵になっていて……というストーリー。
オーディションで、仮面ライダーミューズ/玲菜役を射止めた福田さんは、「出演が決まったときは本当にうれしかったです」と喜びをかみ締める。
「最初に母に報告したのですが、家族の中で一番喜んでいたのは弟。弟は二つ年下なのですが、『仮面ライダー鎧武/ガイム』が大好き。私の出演が決まって、すごく興奮していました。あとは中学時代の男の子の友達の間でも『(福田さんが)仮面ライダーに出るぞ』と話題になったらしく、家族ぐるみで仲のいい幼なじみからも『すごいね』『おめでとう』とメッセージが届きました」
オーディションでは、「仮面ライダーリバイス」(2021~22年)に登場する女性ライダー「仮面ライダージャンヌ」の変身ポーズを“完コピ”して挑んだという福田さん。
「オーディションで変身ポーズを披露することは決まっていて、会場に向かう電車の中で覚えたのですが。しっかりとポーズをとってから、『変身!』と声を上げる、というのを意識してやったので、そこはよかったのかなと思います」
劇中では、「仮面ライダーミューズ」としてオリジナルの変身ポーズを披露している。
「今回、田崎(竜太)監督にすごくお世話になったのですが、仮面ライダーにとって変身シーンってすごく大事なもので、一番かっこいいシーンだから、そこをこだわって作られているのがすごく伝わってきました。仮面ライダーって戦うために変身するわけで、今から敵を倒すぞ、という闘争心や覇気を出す、という部分が難しかったのですが、自分としてはやれることはやれたかなと思っています」
そんな福田さんが変身シーンでこだわったのは「目」と「声」だという。
「元々、私は声が通りやすい方だったので、そこはうまくできたかなって思います。目つきは、キッと『敵を倒すぞ』という気持ちを前面に出そうと思って。目ヂカラはすごく意識しました」
◇周囲に支えられての撮影 玲菜の感情を演じ分けるのにすごく苦労
福田さんが本作で演じる玲菜は、福田さんいわく「自分が与えられた役割を真っすぐにやる女性」だ。
「真っすぐでまじめ、というのが大まかな特徴ではあるのですが、好きな人を思う気持ちも作中にすごく表れていると思うので、その両方の面を視聴者には見ていただけたらなと思っています」
演技経験が決して多くない福田さんは、周囲に支えられての撮影だった。特に、ヒロインの園田真理役の芳賀優里亜さんからは「たくさんサポートしていただいた」と明かす。
「私がいろいろなことをうまく消化しきれず、落ち込んでいたときに『大丈夫だよ』ってなぐさめてくださって、それがすごくうれしかったです。芳賀さん自身、テレビシリーズのときは私と同じ年齢(福田さんは現在18歳)か、少し下くらいだったので、私の気持ちを分かって、はげましてくれていることがすごく伝わってきました。田崎監督の演技指導もすごく分かりやすくて、しっかりと役と向き合って、自分で考えて演じることを教わったので、そういった一つ一つの言葉、アドバイスを胸に刻みながら頑張ってみました」
撮影期間中は「ずっと役柄について考え続けなくてはだめだ」ということを学んだといい、「そうすることで演技に深みが出るのかなって思いました」としみじみする福田さんに改めて、作品の見どころを聞くと……。
「ストーリーも複雑なのですが、それぞれのキャラクターの性格も抱いている思いも違っていて。私もシーンごとに玲菜の感情を演じ分けるのにすごく苦労したので、そこは見ていただきたいなって思います」
「Vシネクスト『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』」は、2月2日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほかで期間限定上映され、5月29日にブルーレイディスク(BD)とDVDが発売される。
※田崎竜太監督の崎はたつさき