俳優の小栗旬さんが10月24日、東京都内で開催された「東京ドラマアウォード2023」の授賞式に登壇した。昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で主演男優賞を受賞した小栗さんは、主人公・北条義時役は成長過程で「声を工夫」したことを明かした。
義時役について「最初は翻弄される若者。源頼朝亡き後は、鎌倉のことを背負って生きた」と話した小栗さん。司会の石坂浩二さんに「声が途中から(ガラッと)変わりませんでした?」と聞かれると、うなずきながら「最初から考えながらやっていました」と逆算して演じていたと述べた。
大河ドラマの主演という大役に「いろいろなことにチャレンジできて、楽しかったです」とにっこり。また、1979年放送の大河ドラマ「草燃える」で源頼朝を演じた石坂さんに「石坂さんと同じ時代を生きさせていただきました」とほほ笑んだ。
「鎌倉殿の13人」は61作目の大河ドラマとして、昨年1月~12月に放送。鎌倉幕府の二代執権・北条義時が主人公で、野心とは無縁だった若者がいかにして武家の頂点に上り詰めたのかを描いた。脚本は三谷幸喜さんで、「新選組!」(2004年)、「真田丸」(2016年)に続き3度目の大河ドラマ執筆となった。