長澤まさみ、主演作は三谷幸喜監督から「違うんだよねー」と“ダメ出し”連発？　「スオミの話をしよう」完成報告会

　俳優の長澤まさみさんが8月29日、東京都内で行われた主演映画「スオミの話をしよう」（三谷幸喜監督、9月13日公開）の完成報告会に三谷監督や共演者らと登場した。今作が三谷監督の映画初出演となる長澤さんは、突然失踪した大富豪の妻で多面的な顔を持つスオミの役作りについて「どういうふうにキャラクター作りをすればいいんだろう、と思いながら、毎日監督からヒントをもらいながら演じていた」と振り返り、三谷監督からの“ダメ出し”についても明かした。

　　長澤さんは「今回、撮影前にリハーサルがあったんですよね。そのときに自分で演じてみて、『違うんだよねー』と三谷さんから言われる……」と笑顔で回顧。三谷さんが「そんな言い方じゃなかったと思う（笑い）」と訂正して笑わせる中、さらに長澤さんは「『違うんだよねー』と。それで『あ、違うんだ、何が違うんだろう』と思いながら、役作りしていきました」と楽しそうにスオミを作り上げる過程を明かした。

　　完成報告会には、三谷監督の映画初参加となる松坂桃李さんも出席。三谷さんは、松坂さんについて「ずっと前から松坂さんとお仕事したいと思っていた」と語り、さらに「30代の俳優さんってストレートに気持ちをぶつける演技をされる方が多いけど、松坂さんってそれプラス、『なんかこいつ、ちょっと裏があるんじゃないか』という匂いをさせてるんですよね。CMを見てても『こいつ本当はなんかたくらんでんじゃないか』と……」と印象を吐露。松坂さんは笑いながら「そんなことないです！」と否定し、周囲を笑わせていた。

　　映画は三谷監督の最新作で、長澤さん演じる突然失踪した大富豪の妻、スオミの“正体”を巡るミステリーコメディー。スオミの失踪を知り、彼女を愛した5人の男たちが夫が住む豪邸に集結。血の気の多い庭師の魚山（遠藤憲一さん）、怪しげなYouTuberの十勝（松坂さん）、情に厚い警察官の宇賀神（小林隆さん）、神経質な刑事の草野（西島秀俊さん）、現在の夫で身勝手な芸術家の寒川（坂東彌十郎さん）。それぞれが語るスオミは見た目も性格も全く別人で……という内容。

　　完成報告会には西島さん、瀬戸康史さん、遠藤さん、小林さん、彌十郎さん、戸塚純貴さん、宮澤エマさんも出席した。