女優の浜辺美波さん、福本莉子さん、俳優の北村匠海さん、赤楚衛二さんらが出演し、咲坂伊緒さんのマンガを実写化する映画「思い、思われ、ふり、ふられ」(三木孝浩監督、2020年8月14日)の“動き出すポスター”が12月12日、解禁された。浜辺さんと福本さんが、実物が掲示されている新宿ピカデリー(東京都新宿区)を訪れ、「すごい動いている!」と興奮した様子で見つめていた。
動き出すポスターは、登場人物やキャッチコピーなどが動画で映し出されているもので、邦画業界では初の試み。映画館にあるデジタルサイネージで映し出されている。ポスターをデータ出力したり、横型の映像を縦型に変換して流す方法などが主流で、媒体を活用しきれていないのが現状だが、今回はポスターが静止画であるという概念を覆す新しい映像広告物として発案、完成したという。
ポスターは、浜辺さん、北村さん、福本さん、赤楚さんが床に寝そべって空を見上げている場面から始まり、「青春が、動き出す」というコピーが浮き上がると、4人が動き出す。三木監督がディレクションした。
解禁された30秒のタイプの他に、浜辺さんらが演じる各キャラクター編も制作しており、12月13日から新宿ピカデリーやOSシネマズ神戸ハーバーランド(神戸市中央区)など、各地の映画館でも順次展開される予定。
「思い、思われ、ふり、ふられ」は、マンガ誌「別冊マーガレット」(集英社)で連載された咲坂さんのマンガ。ダブルヒロインの山本朱里と市原由奈、2人の男子、山本理央と乾和臣の4人の高校生男女の恋模様を描いた青春ラブストーリー。5月13日発売の同誌6月号で最終回を迎え、コミックス全12巻で完結予定。電子版を含めシリーズ累計部数は450万部を突破している。
実写映画では、浜辺さんが1人目のヒロイン山本朱里、福本さんがもう一人のヒロイン市原由奈、北村さんが朱里に思いを寄せながらも親の再婚により朱里と血のつながらない姉弟となってしまう山本理央、赤楚さんが由奈の幼なじみで、やがて理央や朱里のよき理解者となっていく乾和臣をそれぞれ演じる。「僕等がいた前篇・後篇」(2012年)や「アオハライド」(2014年)などを手がけた三木監督がメガホンをとった。