井浦新、撮影前に酒10杯　居酒屋シーンでリアル追求　映画「朝が来る」本編映像

　　女優の永作博美さんと俳優の井浦新さんが夫婦役を演じる映画「朝が来る」（河瀨直美監督）の本編映像が10月29日、公開された。

　　本編映像は、栗原清和（井浦さん）が無精子症で不妊治療をしていることを告白し、明るく話しながらも痛々しい苦悩が伝わってくる居酒屋でのシーン。井浦さんはリアルを追求するため、実際に酒を10杯飲んで撮影に臨んだという。本物主義の河瀨監督による演出に、井浦さんが真摯（しんし）に向き合った結果で、サラリーマンが同僚と居酒屋に飲みに行き、昔話に花を咲かせたり、悩みを打ち明けたりする様子を、まさに身を持って体現している。

　　映画は、辻村深月さんの同名小説が原作。子供を持たなかった夫婦が「特別養子縁組」で男児を迎え入れたが、ある日謎の女から「子どもを返してください」と1本の電話がかかってくる……というストーリー。家族の絆と葛藤を描いている。公開中。