俳優の菜々緒さんがこのほど、東京都内で行われた、10月11日にスタートする主演を務めるテレビ朝日系の連続ドラマ「無能の鷹」(金曜午後11時15分、一部地域を除く)の会見に登場。プロデューサーからの「撮影が終わってしまうことを想像して泣いてしまった」というタレコミについて、菜々緒さんが「本当ですね」と照れ笑いを浮かべながらうなずくと、横にいた塩野瑛久さんは「2話の冒頭を撮っているときだったのでびっくりしました」と明かして会場を笑わせていた。
菜々緒さんは涙した理由を「この間の撮影中、最終話の台本ができ来上がったという話をいただきまして、最後のことを考えたら悲しくなってきちゃいました」と説明。「泣くのを頑張ってこらえていたのですが、それをすかさずキャッチした塩野君に『泣いてる!』ってみんなにアナウンスされちゃって。そこで涙が引っ込みました」と話した。
菜々緒さんの発言を受けて、塩野さんが「涙、引っ込んでなかったですよ。泣いてました。本人は認めないですけど、(菜々緒さんは)目を真っ赤にしながら(涙が)目からこぼれないように必死に上を向いていました」と応じた。続けて泣いたタイミングに関して「早いですよ(笑)」とツッコミを入れると、菜々緒さんも「そうですね」と照れ笑いしていた。
会見には、工藤阿須加さん、さとうほなみさん、高橋克実さん、井浦新さんも出席。終盤には、各キャストがそれぞれ演じるキャラクター名にちなんだ鳥の絵を即興で描くコーナーが行われた。
菜々緒さんはドラマについて、「頑張るのが下手になってしまったり、ちょっと息苦しさを感じつつも頑張っている皆さんの背中を押せるような、元気をもらっていただけるような作品にしたい思いでスタッフ、キャスト一同撮影をしています。金曜の夜に皆さんがホッとしていただける。そんな寄りそえるドラマになったらうれしい」とアピール。
営業部部長の朱雀又一郎役の高橋さんも「部長というと『ショムニ』というドラマで寺崎部長をやって以来ぐらいだと思う。会社もので久々に(『ショムニ』に)匹敵するか超えるかぐらいの面白さ。ぜひ見ていただければ」と往年の人気ドラマになぞらえて呼びかけていた。
ドラマは、女性マンガ誌「Kiss」(講談社)で連載中のはんざき朝未さん作の同名マンガの実写化。超有能そうな見た目なのに、コピーもできず、パソコンも起動できない衝撃的に無能な新入社員、鷹野ツメ子(菜々緒さん)のすがすがしいまでの生き様を描く。